穀雨(こくう)4/20〜5/4
穀物の成長を助ける春雨が降る頃。雨に潤い、新緑が光に輝きます。
今回のテーマ:網戸の掃除・お手入れ方法とシロアリ対策
冷たくない、鬱陶(うっとう)しくもない、さらりとした春の雨。
虫たちも活発に動く季節。網戸を点検しておきましょう。
雨の日を挟みながら、気温は上がり陽光は輝きを増していきます。新緑のつやのある鮮やかな色合いはこの季節ならでは。あらゆる生命活動が旺盛になり、家の大敵であるシロアリも繁殖し始め、虫たちは活発に動き始めます。網戸の点検をしておきましょう。
網戸の掃除と点検・補修をしておきましょう。
網戸掃除専用の便利な掃除道具もあります。
「上部のネジを緩め、レールからはずして、外やお風呂場で洗う」というのが、網戸をしっかりときれいにする方法ですが、はずすのは少し面倒です。網戸をはめたままできる掃除方法や掃除道具もいろいろ紹介されていますから、活用しましょう。編み目に入り込んだ汚れを拭き取れる専用のシート付きブラシや衣類用の「エチケットブラシ」を使う方法などがあります。また、小さな穴が開いてしまっている場合は、その部分だけを補修できるツールも販売されています。
シロアリから建物を守るために、地面から人の腰ほどの高さの木部には、人体に影響の少ないことが確認されている「防蟻剤」が塗られています。しかしこの有効期限も5年ほど、というのが一般的。まずは時期を見て、信頼できる業者に床下の点検と追加の防蟻処理方法の提案を受けるのがよいでしょう。
網戸を手軽に掃除したり、張り替えせずに簡単に補修できます。
網戸の掃除が手軽にできる「あみ戸びっクリーン(清水産業株式会社)」
全面を張り直さなくても一部だけ補修できるキットもあります。
「強力網戸補修シート(ニトムズ)」
※ご紹介している便利ツールについては2014年1月時点のもので、変更になる場合がございます。
窓を開けて風を入れるのが一番。
都市部の暮らしでは、窓を開けて風を入れたり、空気を入れ換えたりすることが減りました。外気の汚れや花粉が気になったり、二十四時間運転する機械換気システムの普及、さらに住宅が密集し、音が漏れたり、中が覗かれる心配があるといったこともその一因です。しかし、窓から入る風はなんといっても心地のよいもの。時には季節を告げる植物の香りも運んできて、心が和みます。
窓は1つだけ開けても風は入ってきません。入り口と出口が必要です。また、部屋から部屋へと風を通すには、ドアを開けておく必要がありますが「アンダーカット」といって下部がガラリ※になっていたり、ドア上部に回転式の天窓があれば、閉めていても風が通ります。引き戸なら戸が風にあおられる心配もなく、好みの幅だけ開けておくこともできます。
※「ガラリ」とは、細い斜めの板を並行に何枚も渡し、視線や光を遮りながら風だけを通すもの。ルーバーとも呼ぶ。ドアの全面や、下部に部分的に用いる。
必要なら床下に散布するのが一般的。
建築基準法の施行令では新築住宅について「構造耐力上主要な部分である柱、筋交い及び土台のうち、地面から1メートル以内の部分には、有効な防腐措置を構ずるとともに、 必要に応じて、シロアリその他の虫による害を防ぐための措置を構じなければならない」と記されています。
そこで土台や柱の腰の高さくらいまでは、防蟻材が塗られていますが、効き目は永久的というのではなく、先ほどもご紹介したように5年程度。しかし、新築時の仕上げ材を剥がして再び塗り直すのは現実的ではありません。そこで一般的に行われているのが床下への薬剤散布です。しかし、5年が過ぎても特に何もしていないという家庭もあります。住まいには床下に潜れる点検口があるので、少なくともそこから床下をチェックして、シロアリ繁殖の痕跡がないかどうか見ておきましょう。
網戸の張り替え
:費用相場 3,000円/枚~
防蟻剤散布
:費用相場 6,000円〜10,000円/坪~
※ 条件などによって金額が異なることがございます
- 【 春 】
- [立春:2月4日頃]
積雪対策・手すり設置リフォーム - [雨水:2月19日頃]
天井や天井コーナーの掃除・壁のリフォーム - [啓蟄:3月6日頃]
フィルター・給気口の掃除・お手入れ方法 - [春分:3月21日頃]
フェンス・門扉の掃除・お手入れ方法 - [清明:4月5日頃]
ブラインド・窓ガラスの掃除・お手入れ方法 - [穀雨:4月20日頃]
網戸の掃除・お手入れ方法とシロアリ対策