知って得する!知って安心!リフォームの裏ワザ[file No.15]バリアフリーリフォーム

バリアフリーリフォームの考え方には2種類あります。1つは将来に備えた準備。もう1つは必要になった時の個別的な対応。目的をはっきりさせましょう。

「将来必要になるかもしれないから、今は不要だけど手すりを付けておこう」というのは
一般的な予防策としてのバリアフリーリフォーム。
高齢で介護が必要な家族と暮らすために行うのは個別的なリフォーム。
それぞれで内容は大きく異なります。

個別的なリフォームを一般的なものと同じに考えない

玄関や脱衣室、浴室など、姿勢が不安定になる場所に、将来必要になるかもしれないから手すりを付けておこうと考えれば、その位置は平均的・一般的なものになります。しかし、たとえば「先日転倒して骨折した高齢の親が退院して家で暮らす、そのためにバリアフリーにする」というリフォームは個別的なものです。手すりが必要となる場所や使いやすい位置・形状などは、その人の体格や利き腕がどちらであるか、動きの癖などによって異なります。必要なのは個別的・具体的なバリアフリーリフォームなのか、一般的な予防策なのかの判断。その点を混同しないようにしましょう。

左手に麻痺があるのに手すりが左手側にしかなくて困っている

使いやすい位置は人によって異なる。

「将来の車椅子対応」は本当に必要か

予防として行っておくバリアフリーリフォームに「車椅子対応」があります。道路やガレージから玄関に至るスロープの用意。玄関の上がりかまちを始め、室内のすべての床段差の解消、車椅子が通れる廊下幅やドア幅の確保。車椅子の回転スペース、不要なときの車椅子の収納スペースの確保など、多くのことを準備しておく必要があります。

しかし、将来住まいの中で本当に車椅子をフルに使うのかどうか、その点についてはあらかじめ考えておくことが必要です。手すりやつかまることができる家具を使い伝い歩きをするなど、できるだけ足を使った方が、からだの衰えを防止することにもつながります。そういう意味で、「将来の車椅子対応」は必ずしも必要とは言えません。

上がりかまち
玄関などにある段差の、高い方の縁に取り付けられる横長の部材を総称したもの。

(家の中で手すりや置き家具などにつかまりながら上手に伝い歩きをしているお婆さん)

家具の伝い歩きも選択肢の一つ。

急勾配にならないように気を付ける

家の中は車椅子を使わない場合で、外出時は車椅子を使う、そのためガレージと玄関の間はスロープを用意するというケースは少なくありません。その際注意したいのは、スロープの勾配(傾斜の角度)です。短い距離でスロープを取りつけようとすれば、どうしても勾配が急になります。一般に、車椅子利用者が苦にならない理想的な勾配は1/20(計算上では、たとえば20m進んで1m上がる坂)と言われています。ところが敷地の制約などにより、たとえば5mの距離で50cm上がらなければならないことになると、勾配は1/10と倍になってしまいます。これでは車椅子を押して上がるのはかなり力がいることになり、逆に下りるときは加速度が付いて危険です。できるだけ距離を取りながら計画することが必要です。

(急角度のスロープを、車椅子を必死に押して上がろうとしているところ)

勾配にも考慮しないと大変なことに。

段差解消はやるなら徹底的に 中途半端は危険

車椅子を通すためだけでなく、つまずいて転倒しないようにするためにも、段差の解消は必要です。段差のない室内の移動は、確かに非常に楽です。

ただし、段差の解消はやるなら徹底しなければ、かえって危険になります。たとえ数mmといえども段差は一つも残さないことが必要。というのも、ほとんどなければ、ないことが当たり前になり警戒心が薄れます。また、わずか2,3mmの段差でも、高齢者はつまずいてしまうことがあるのです。むしろ明確に段差を残すことが、運動になり、足元に目配りするいい訓練になるという考え方もあります。

バリアフリー・介護リフォーム特集

他の裏ワザも読む

リフォームポータルサイト

マンションリノベーション

良いリフォーム業者を選ぶには、ポータルサイト選びも重要なポイント!

マンションリノベーション

マンションリノベーション

マンションリノベーションで、まるでオーダーマンションのように生まれ変わる。

リフォーム瑕疵保険

リフォーム瑕疵保険

信頼できるリフォーム業者は「瑕疵(かし)保険」への対応の可・不可で見る。

キッチンリフォーム

キッチンリフォーム

キッチンリフォームは計画が重要。

リフォーム費用

リフォーム費用

明確な見積りで安心・納得のリフォームを行う。

耐震リフォーム

耐震リフォーム

耐震リフォームは、自治体の「耐震診断」を有効に活用する。

屋根・外壁リフォーム

屋根・外壁リフォーム

傷みの早い屋根や外壁は、およそ10年を目安に賢くリフォーム!

トイレリフォーム

トイレリフォーム

トイレリフォームは、節水だけではなく高齢者にも配慮した計画を。

健康住宅

健康住宅

健康に暮らせるよう、自然の風を上手に通す。

改築・増築

改築・増築

改築にする?建替えにする?長期的な視点が失敗しないためのコツ。

口コミ・評判

口コミ・評判

難しいリフォーム業者選びは、経験者の口コミが一番頼りに。

マンションリフォーム

マンションリフォーム

マンションリフォームでは、フローリングは反響を抑える工夫が重要。

リフォーム補助金

リフォーム補助金

リフォーム時には、国・自治体の補助金を積極的に活用する。

浴室リフォーム

浴室リフォーム

くつろぎスペースとして注目の浴室は、機能の必要性もしっかり判断。

玄関リフォーム

玄関リフォーム

街に開いた玄関づくりで、地域コミュニティを重視した家づくりを。

キッチンリフォーム

キッチンリフォーム

デザインや機能性も含め、“わが家らしいキッチン”にチャレンジする。

ペットリフォーム

ペットリフォーム

ペットの環境も配慮して、人にもペットにも優しい住宅にする。

窓リフォーム

窓リフォーム

窓のリフォームは少しの工夫で、冷暖房の効率を大幅に上げることができる。

断熱リフォーム

断熱リフォーム

断熱リフォームは省エネ・健康面への効果が期待できる。

中古住宅リフォーム

中古住宅リフォーム

中古住宅は、物件探しの段階から専門家のアドバイスを受ける。

「健康で長生きする」ためのリフォーム

「健康で長生きする」ためのリフォーム

健康を保ちながら長生きするためには、断熱性の高い家であることが大切。

File No.15 バリアフリーリフォーム:本当に必要?バリアフリーリフォーム|リフォームの裏ワザ