一級建築士が解説!失敗しないリフォームとは?
第7回 間取りと図面を読みこなそう

リフォームに関わるたくさんの図面。
難しくて、正直よく分からないんです。

相談者東京都 Aさん(主婦)
中古住宅を購入し、初めてのリフォームを計画中。
依頼先から提示される間取りや図面を読みこなすのに苦労しています。

自分の暮らしをイメージしながら読むのがポイント。
分からないことは、どんどん質問しましょう。

答える人三坂ゆう子(一級建築士)
設計事務所主宰。建築士などの資格を持つ住まいづくりのプロがお客様の相談にのる施設「住まいづくりナビセンター」の立ち上げにおいて中心的な役割を果たし、自らも住まいづくりの相談にあたっている。5人家族で趣味は読書。

自分の暮らしをイメージしながら
図面を読みこなしましょう

リフォームもいよいよ大詰めですが、工事の最終チェックは大切なポイントです。引渡し後に不具合が見つかることのないよう、依頼先の担当者と一緒に、しっかり確認しておきましょう。

リフォームに関するさまざまな図面

図面の種類 工事や設計の依頼先 図面でわかること
案内図・概要・面積表・配置図 敷地や建物の面積の算定図と算定表、敷地に対する建物の配置などを示す。 増築の余地の有無、建物廻りのスペース
特記仕様書 図面で表現できない、使用材料の種類や施工方法などの指示や注意点などを、文章や数値で指示するもの。一般的には、住宅金融支援機構や各種協会の『共通仕様書』に従うなどの指示が記載されることが多い。 周辺環境・工事条件など、施主の特殊希望についての記載の有無
外部仕上表・内部仕上表 外壁や屋根などの外部の部分、台所や寝室などの内部の部屋ごとの使用材料を示す。なお、図面中の食い違いについては、特記仕様書→仕上表→縮尺の大きい図面→縮尺の小さい図面、の順に優先される。 仕上材料の種類と品番・色など
各階平面詳細図 家の平面を詳細に表したもの。壁の中の柱や建具の枠まで表現され、平面における細かい寸法などを指示するための図面。 ドアや廊下の有効寸法、壁の出っ張りなど部屋の大きさも分かるので、家具の配置を検討できる
立面図 東西南北の立面図を記載。壁仕上げや屋根の模様が入るので、実際により近いイメージが持てる。 隣家との窓の関係
矩計図(断面詳細図) 家の断面を詳細に表したもので、階段の段差他、縦方向の詳細な寸法を記載している。床下や壁、天井や屋根裏など、表面に見えない部分を表現している。 壁や基礎の形状や構成部材、階段の傾斜など
建具キープラン 各建具の位置と建具表における番号を照らし合わせるもの。  
建具表 各部屋の建具を作成するための図面。開閉方式や、使用する金物やガラス、木材の種類などを指示している。 ガラスの種類、鍵・面格子・雨戸などの防犯性能も
展開図 各部屋の出来上がった状態を表現したもの。原則としてすべての壁を記載し、取り付けられる器具や部材の位置や形状を指示するもの。これらの他に同じく天井を表現した天井伏図を添付する場合もある。 窓・窓台・天井の高さ、収納の形状、スイッチの位置や高さ、照明器具やタオル掛けなどの備品の位置
基礎伏図・各階床伏図
各階梁伏図・小屋伏図
木造の構造図。基礎の形状・床組みの材料や材の位置・梁の寸法・床下地や屋根下地の向きなど。これらの他に、壁の構造を示した軸組図もある。 床下にコンクリートを打つかどうか
機器表・器具表 ルームエアコン・換気扇などの空調機、給湯器、便器・浴槽・水栓などの衛生設備器具の型番や色など。見積り に含まれる機器類。 空調機類が見積り に含まれている
各階衛生設備図 屋内・屋外の給水・排水・給湯・ガスの配管経路や衛生設備の位置など。屋外の排水桝やメーターボックスの位置も。 給湯器から蛇口までの長さ
各階空調設備図 空調機(屋内機・屋外機)の位置と冷媒・ドレン配管経路、換気設備の配置と種類など。 空調機の取り付け予定となっている部屋
照明器具姿図 取り付け予定の照明器具と型番、姿図、使用する電球の型、台数を記載。 見積に含まれる照明器具
各階電灯コンセント図 スイッチやコンセント、照明器具などの配置や配線経路など。正確な位置は展開図を参照し、こちらでは凡例をもとに機器の種類を表現。 照明のスイッチの位置と種類、コンセントの数
各階弱電設備図 テレビ配線・電話配線・インターホンの取り付け位置や配線経路など。現在はISDLや光ファイバーケーブルなどもある。 テレビを見る部屋、インターネットの使える部屋
一般財団法人 住まいづくりナビセンター
安心、納得の住まいづくりに、プロのアドバイスを

明るく開放的なフロアに、住まいづくりの豊富な情報がそろう「住まいづくりナビセンター」。ゆったりとしたスペースでお話を伺いながら、一人ひとりの理想の住まいづくりを細やかにサポートしています。建築士などの資格を持つ住まいづくりのプロと、直接会って話すことができます。

詳しくはこちら

第7回:間取りと図面を読みこなそう|失敗しないリフォームとは?