お客様と共に良い家をつくりたい
- 印象的な事例やお客様とのエピソードなどありましたら教えてください。
- 石田さん:追加工事を次々に3カ月くらい続けて完成した事例がありましたね。その間、いろいろとご相談を受けて、様々な提案をさせていただきました。ちょっとした会話の中から「ここにニッチ(壁を削って造作された凹状の飾り棚)をつけたほうがいいんじゃないか」というようなことになって追加工事というような感じでした。お話をさせていただくことで、お客様の満足度は確実にアップするということを実感しました。
- 高島さん:金沢市街の寺町にあるケーキ屋さんの仕事をしたことがあるのですが、このケーキ屋さんが美味しいと話題になって今では人気店になっています。起業のための借金もあっという間に返したなんていう話も聞こえてきて(笑)。私たちの仕事もお役に立ったのかなあと嬉しく思いました。
- 馬替さん:かなり大掛かりなリフォームの最中にご主人が入院されて、余命を宣告されてしまうということがありました。ご家族から「どうしても家から送ってあげたいから早く完成させてもらえないか」と相談されたのです。職人一同、とにかく必死になって工期を短縮して、ギリギリで間に合わせることが出来ました。良かったとほっとしたと共に工期の大切さを再認識した一件です。
- 高野さん:友人からの依頼ですが、築50年の町家をリフォームしたことがあります。友人が鎌倉にある古い洋館が好きだというので、参考にするため一緒に旅行しました。この時、訪れた鎌倉文学館の瓦や、泊まった宿の珪藻土のタッチを実際の施工に取り入れたのです。結果として自分でも納得のいく仕上がりになりました。
- これからリフォームされる方にアドバイスをお願いします。
- 石田さん:意匠と使い勝手のバランスを考えてください。それも、今だけでなく将来を見据えて。例えば大きな見せ梁は見た目はいいのですが、埃がたまりやすく空調を回すと落ちてくる。「小まめに掃除をするから大丈夫」という方も、10年後のことを考えてみてほしいのです。10歳年をとった自分が、高い梁の掃除を頻繁にやることを負担に思わないかどうか……。
- 高島さん:自慢できるポイントがあるということがリフォームの満足度をアップさせると思います。リフォームをしたら何がしたいかという夢を描いてみてください。例えば「友人を大勢招いてパーティがしたい」、「犬と暮らしたい」など。それを実現すると自慢できるポイントになるはずです。
- 馬替さん:私たちはお客様の困りごとを解消するプロ。お客様のお話を聞いて様々な提案をさせていただきます。お客様自身が気付ない解決方法をプロとして提案するのが仕事なのです。ですからお客様には、ぜひ聞き上手になっていただいて、より多くの提案を引き出していただきたいですね。そのためには、どんな些細な疑問や要望も全てお話していただいたほうがいいと思います。
- 高野さん:施工期間中に、お客様自身が小まめに現場に足を運ばれることが重要だと思います。図面では分からなかったことが、現場では見えてくる。その結果、「ここはやっぱりこうしたほうがいい」ということもあります。コスト面の問題もありますが、担当責任者と相談の上、できる範囲で修正を加えることで満足度が格段にアップするはずです。私達はお客様と一緒になって良い家をつくっていきたいです。
代表事例集
広々したリビングダイニングを実現
定年を迎えたことをきっかけに、築23年の愛着ある我が家をリフォーム。家族4人で過ごすには少し窮屈だったリビングは、増築してダイニングと連続した日当たりの良い空間に。キッチンは オール電化を導入し、水回りの設備も全て一新。収納が苦手という奥様のために、しまいやすく、取り出しやすい収納を提案。「お手入れも楽で暮らしやすい。新築みたい」とお客様も大満足の仕上がり。
施工費 約1,500万円
築100年以上の古民家を再生
築100年以上経つ明治時代の材木問屋の家をリフォーム。解体の途中に見つかった古い杉の無垢材を腰壁に利用。組子が美しい欄間は和紙を貼り、リビングの間接照明として再生。暗さ解消のためのトップライトは、リビングに居ながらにしてお月見ができると意外な効果も。「わが家らしいリフォームができた」と好評。
施工費 約1,900万円