お祖父様の代から木材業を60年以上営まれている協和木材産業様。リフォーム工事全般を行いますが、鈴木さんがおすすめするのは、やはり木を使ったリフォームです。「特に、床や壁に無垢材を使っていただきたい。自然のぬくもりを感じることができますし、時を追うごとに味わいが増してきます。」とおっしゃっていました。

木材を使用した工事の事例をご紹介いただきました。（写真上）壁にカビが発生してしまった築年数が30年以上の県営住宅。壁を貼り替える工事を行った際に、壁に新しく貼る材料として、無垢材を使用されたそうです。木材を壁から浮かして貼ることにより、裏側に空間を作り通気をよくして、カビの再発を防ぐというもので、木を使用することにより、調湿・断熱機能を持たせることもできるとのこと。また、見た目にも木の風合いが感じられる良さがあり、壁の一面だけに木を使ったことが、部屋全体のアクセントにもなっています。お客様がこの工事をとても気に入ってくださり、別の部屋でも同じ内容の工事を、追加で注文されたそうです。

長年、同じ場所で営業を続けていることもあり、地域に密着した活動をされています。木材のことだけではなく、住宅全般について相談ができる「家の掛かりつけ医」として、地域の方々とお付き合いされています。また、夏休みには、鈴木さんが担当で、小学生を対象とした木工教室を毎年開催しているそうです。地元である神奈川県産の木材の使用にも積極的です。「地域に還元できること。材木屋一筋の父と一緒に継続的に取り組んでいきたい。」とおっしゃっていました。お父様の材木への思いを、お仕事とともに引き継いでいらっしゃることが強く感じ取れました。