家族みんなが「良い」と思える理想の家を目指して。
- 今まで手掛けてきた施工で思い出深いものはありますか?
- 伊藤さん:以前に築40年近くのお宅にお住まいの方に耐震性を診てほしいと言われたことがあるのですが、自治体での補助金が出ているものですから、それを使って耐震補強工事をしてみてはいかがですかとご提案させていただきました。2010年に全て工事が終わったのですが、その直後にあの東日本大震災。同じような築年数の物件はかなり被災されましたが、そのお宅はほぼ無傷の状態だったのです。あの時に耐震工事を勧めて本当に良かったと思っています。
- 国や自治体の助成策をお客様にお伝えすることも大切なお仕事の一つだということですね。他には何かありますか?
- 小関さん:一軒のお客様から紹介が続いて、ご親戚の方、ご親戚のご近所さん……と最終的には7組までつながったお客様がいらっしゃいます。最初のお客様はご近所の方で、工事のご挨拶回りをした際に「うちも同じ工事をしたい」と言ってくださって。「スイコーさん良いわよー」って口コミでご紹介いただいていたようです。
- 竹林さん:弊社では「ロハスクラブ」という有料の会員サービスがあります。貯まったポイントでお客様のお宅の工事やメンテナンスができるというものです。会費を全てスイコーで管理させていただいています。あるお宅で漏水が発生しまして、発生源が分かりにくく、工事費が5万円ほどかかったんですね。お客様がご高齢のお一人暮らしだったので、何かのためにとロハスクラブの会員に入っていただいていて。全部ポイントで清算できたことで急な出費が出なかったと、涙を流して喜んでくれました。そのときは私もうれしくてウルッときました……。そういった方に入っていただいて良かったなと。
- 東海林さん:息子さんからのご依頼で、お母様が急に車いすの生活になってしまうので、バリアフリー仕様にするリフォームをお手伝いさせていただいたことがあります。車いすでも生活しやすい家になったと喜んでいただきほっとしていたのですが、1年後、点検のためにお伺いしたときに、絶対に車いす生活から抜けられないと言われていたお母様が、つかまり立ちしながらではありますが、歩けるようになっていたのです。お母様が生きがいとしていた書道教室のお部屋を、いつでも再開できるようにバリアフリー仕様にして、元気になったら再開しましょうというお話をしていたのですが、それが頑張ろうという気持ちにつながったみたいで。そのお話を聞いた時には嬉しくて泣きそうになりました。
- 施工の正確性や迅速さがあってこそだと思いますが、社員の方々とお客様との信頼関係がもたらす距離の近さを感じますね。
- 東海林さん:そうですね。お夕飯に呼ばれたりとか!
- 竹林さん:仕事する前に、まずご飯食べなさい、とか(笑)。ありがたいです。
- 小関さん:一度工事をさせていただいた後、何回もまた工事を担当させていただくことが多いですね。
- 伊藤さん:お名前を伺っただけで、誰が担当したどこのお客様か、というのが社員同士分かるくらいです。
- 住まいづくりのプロであるみなさんが思う、「良い住まい」とは?
- 伊藤さん:「良い家」と言われると、担当柄、性能面や技術面を意識しますね。お家の中でいうと、今だとシックハウス、結露問題、ヒートショック、段差などいろいろ不便に思っている方がいます。そういった心配がなく、ずっと住んでいける、という家が機能面から見た良い家じゃないかなと思います。あとは、リフォームした後のイメージでは、日本の四季を楽しむ生活ができる家ですね。
- 小関さん:やっぱり住む方が自分の家に愛着を持って、「我が家が一番だな」と思えるのが良いと思います。各お宅にお邪魔してみると、自分の家が一番好きという方も、嫌いという方もいらっしゃいます。リフォームをすることで、入念に打ち合わせをして自分の好きなように変えていく過程で家に愛着を持ち、完成した時にやっぱり自分の家っていいなと思えることが理想だと思います。
- 竹林さん:私も同じです。「衣食住」というように、住む家も衣類、食事と同じように生活の一部なので、気持ちを込めて住んでいただきたいと思っています。その家に住んでいて、気分も良くなって不安もなくなれば、住んでいる人にとって一番良いことですよね。
- 東海林さん:「住み心地が良くなった」と言われる家ですね。機能的には、安全や安心、快適というのは絶対必要なことですが、やはりそういうところでは表せない心の住み心地というところ。お母さんが家事をしやすくなりいつも笑顔でいてくれる、お父さんは仕事で疲れて帰ってきたけれど家にいるとほっとできる、子供は安心して遊べるようになり、病気がちな子も元気になった、とか。家族の健康面や精神的なところも含めて、みなさんが住み心地良いと感じる家、だと思います。
代表事例集
家族の絆 さらに強く
「足腰の弱くなった両親が生活しやすいように」と、
和室の床に座る生活から椅子の生活へ。
さらに動線を見直し、寝室からトイレまでの距離を短縮。
LDKにはご主人様用と奥様用に、キッチンを2台設置している。
ご主人様は魚をさばいたり、そばを打ったり、
奥様は心のこもったお料理を作りながら、
休日はご友人をたくさん招いて、ホームパーティーを催されている。
(施工費 1800万円)
息子からのプレゼント 車いす生活になる母親へ
不慮の事故で車いす生活を余儀なくされたお母様のために
安全に、そして事故前と同じ笑顔で暮らせる家にしたい、とリフォーム。
段差もなく、暖かく安心して生活できるように設計。
生きがいであった書道教室として使える空間を設けたことで、
お母様が「がんばろう」という気持ちになり
工事1年後には、車いすから少し自足で歩くまでに回復した。
(施工費 1500万円)