地元・宮城県産の木材を活用し、お客様へ自然素材による健康住宅を提供している。使用する木材はおもにグループ会社で生産・加工しているため、工期やコストの面でも強みが。家づくりへの思いとこだわりを伺った。
あえて実施しなくてもよいリフォームは、ご提案しません。
- 口コミの活用方法についてもお聞かせください。
- 柿沼さん：弊社は新築を中心にTVCMや他の媒体でも広告を行っておりますが、広告は一方通行のメッセージですので、お客様にとっては客観性に欠けると思っています。その点「口コミ」は、第三者の意見として中立的に会社の評判が分かるので、お客様にとって重要な指標になると思います。
これからもっと「口コミ」を増やして、お客様に的確な情報をお伝えできればと思っています。 - これからリフォームされる方にとって、リフォームする際に大切にしてほしいことは何か、アドバイスをいただけますか？
- 柿沼さん：住宅は、経年劣化とともにリフォームを必要とする時期が必然的にやってきます。どうせやるなら全て刷新したいと思われるかもしれませんが、現場調査をさせていただくと、今リフォームをしなくても良い箇所があることもあります。大切な資金を投入するにあたって、必要がない部分に予算を回さなくて済む分、その費用をこだわりの部分に回すという選択が可能になります。リフォームを計画される場合には、どうしても必要な部分とそうでもない部分などきっちり分けておくことが大事です。
- また、一口に無垢材といっても実に様々です。弊社は地元・宮城県産の杉を使ったリフォームをご提案しております。夏秋のイベント会場では実際の木材をご来場のお客様にお見せして、ご説明する機会も設けています。 新築では、県が宮城県産の木材を一定以上使用して住宅を建てる場合に、費用の一部を助成しています。リフォームにおいても、住まいの設備に関する補助制度（補助金、助成金など）や税金が控除される減税制度がありますので、ご自身で調べたり、リフォーム事業者の担当者に聞いても良いと思います。
- これまで携わってこられて、一番印象に残っているリフォーム事例やエピソードを教えてください。
- 柿沼さん：あるお客様のご相談で、古くなった家を建て替えたいとのご要望がありました。しかし、ご家族の中で意見が分かれ、奥様は現在ある家の建て替えではなく、息子さんが暮らしている家のそばに引っ越しをしたいとのご希望でした。ご相談から1年半かかってようやく、奥様のご意向通りになったのですが、その間は何度もお話し合いの場を設けて、説得するなどとても長い期間携わり、印象に残っています。
- また、この案件は新規の土地を探す不動産と新築住宅及び建売住宅のご案内だけでなく、さらに既存住宅を弊社で購入してリフォームし、再販を行って新しいお客様にご提供できた事例です。全てが完了するまでに長く時間がかかりましたが、弊社ビジネスモデルとしてはとても良い事例になったと思います。 リフォームに限らず、「実家をどうするか」というのは家族にとって大きな問題です。古民家まではいかずとも、まだ十分に使える古い家を大切にしていく選択肢としてのリフォームも、重要なのではないでしょうか。
