家族が安心安全に暮らせる家、安らぎが得られる家が良い住まいです。
- これまで携わってこられて、一番印象に残っているリフォーム事例やエピソードをお聞かせください。
- 池側さん:私はトーヤハウスに入社して28年ぐらいになりますので、沢山の思い出もありますが、その中でも20年ぐらい前の施工で今もお付き合いさせていただいているRC造※の学生向けアパートの案件が印象に残っています。そのアパートは昔ながらのつくりで、共同トイレ・台所でお風呂がなく各部屋があるだけのため入居率も悪く、大規模改修をご依頼いただきました。弊社のご提案で2部屋を1つにして各部屋にユニットバス・トイレ・キッチンを備えた居室にすることで入居率も大幅に増加して、今でも毎年ほぼ満室になるなど、オーナー様に大変喜んでいただいています。施工後も毎年2~3月には学生さんの入れ替わりもあるので、原状回復工事のご依頼など、20年以上のお付き合いで大変感慨深いものがあります。
- ※RC造は、鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete Construction)の略。
- 酒井さん:おじい様が元々住まわれていたお家で、台所に土間がある築80年以上の古い家を、お孫さんがリフォームをして住まわれることになった案件が印象に残っています。古い家なので冬は底冷えがするようなつくりでしたが、梁などは立派な建材が使われていたり、建具も趣があり、お孫さんが気に入っておられました。それを残しつつ床に断熱材を入れるなど、現代の建築技術で住みやすい家にする古民家再生リフォームになりました。おじい様が建てた家をお孫さんがリフォームして住まわれるという、世代を超えて引き継がれる家づくりに携われたことがとても有意義な思い出となっています。リフォーム前からだんだんと変わっていく家の姿を見ることの楽しさや、ご両親と喜び合うお孫さんの姿が感動的で、とても嬉しく思いました。
- 最近のお客様の傾向を教えてください。
- 酒井さん:やはりネット社会ということもあり、色々な情報を調べてお問合せいただくお客様が多くなりました。その中には良い情報もありますが、間違った情報もありますので、プロとして正しい情報をお伝えし、しっかりとご対応するためにも、私共もより一層勉強しておかないといけないと感じています。
- 住まいづくりのプロから見た、「良い住まい」の条件を教えてください。
- 池側さん:自分の家が好きかどうかということだと思います。各家庭でライフスタイルが違いますが、コロナ禍ということもあり、家にいる時間も長くなりますし、家に早く帰りたい想いもあると思います。ですので、やはり何と言っても家族が安心安全に暮らせる家、安らぎが得られる家が良い住まいの条件の一つだと思います。
- 酒井さん:私も同じように考えています。家づくりの技術的なことではなく、家族みんなが帰宅時に、安心して気持ちが安らぐような家が良い住まいだと思います。
代表事例集
倉庫を素敵な住空間へ
元々が倉庫だったお住まいをご縁があってリフォームのご依頼をいただきました。天井高を確保するために、既存の梁を見せた状態で仕上げています。デッキプレートのへこみ部分を利用して配線を行い、倉庫だった面影を残したまま、おしゃれな空間へと生まれ変わりました。お施主様こだわりの収納やミーレのキッチン、キッチンとリビングをつなげた広々LDKなど安らげる空間を実現することができ、お客様にも大変喜んでいただきました。
自然素材と畳とヴィンテージ
LDKの一角にさりげなく畳コーナーがあるのではなく、畳コーナーを中心とした配置計画や空間の魅せ方に一番拘りました。目指したのは帰宅してすぐ・食事をしてすぐにゴロンとしたくなる、存在感のある安らぎの畳コーナーです。横になった際に光源が直接眼に入らないよう配慮しつつ、明るい空間になるよう照明計画も工夫しました。内装材に無添加しっくいや無垢のフローリングを採用し、居心地の良い空間となりました。
- この取材は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、オンラインで実施しました。