Professional.36 株式会社 株式会社 エバーフィールド(熊本県熊本市)

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(2024年04月25日現在)

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株式会社 エバーフィールド

「高機能・高性能な木造住宅で、住む人の健康と地域環境を守る。」をモットーに、世の中の動きに先駆け、LCCM住宅及び性能向上リフォームやSDGsに積極的に取り組んできた歴史を伺った。

リフォームは省エネ性や断熱性、耐震性を考慮し、現状の住宅より性能の向上を目指すもの。

貴社の特長や強みをお聞かせください。
久原さん弊社では大工職人の社員化を進めており、同時に構造計算も自社で行っております。そのため、初期現調時のインスペクション(耐震などの住宅診断)から始まって、その構造計算をベースにした設計施工まで、短期間で完工~お引渡しまでが可能です。このようなワンストップでのご対応が弊社の特長であり、一番の強みだと思っています。リフォームの場合、お客様が現状お困りのケースも多いので、スピード感が必要です。設備交換くらいの施工は別として、現場で想定外の対応部位が出てくる場合がありますし、きちんとしたリフォームは手間がかかります。熊本地震の際に被災されたお客様のケースでは、表面的な修繕だけではなく、躯体から見直す必要がありました。そのような場合、外部の職人に依頼するより、自社の大工でご対応することで融通が利き、思わぬ費用発生も抑えることができますので、お客様への負担も少なく済むというメリットがあります。
リフォーム業で一番大事にされていることや、普段から心がけていることについてお聞かせください。
久原さん住まいにきちんと性能を持たせることを一番大事にしております。先ほども少し触れましたが、リフォームとただの修理は違うと思います。水回りの設備交換やそれに伴う床やクロスの貼り替えは修理です。もちろん、そういった部分リフォームも丁寧にご対応させていただいておりますが、リフォームの定義は幅広く、私の考えるリフォームは、省エネ性や断熱性、耐震性を考慮し、現状の住宅より性能の向上を目指すものだと思っています。予算の兼ね合いだけで、見直さなかった部分に後々不具合が発生し、不便な生活を送らなければならないようなケースもありますので、将来のお客様の生活に必要なリフォームを考え、住まい方も含めてご提案することを心がけております。
また、過去弊社で新築をさせていただいたお客様やそのご紹介先のリフォームも多く、お客様との長年のお付き合いもさせていただいておりますので、定期点検やそれ以外の困りごとなど、迅速に対応させていただくことも重要視しております。
良質な地域材の使用や、LCCM住宅※1の供給等による「SDGs」に積極的に取り組まれていらっしゃいますが、そのきっかけを教えてください。
久原さん:弊社の場合、もとから住宅の性能向上を含め、環境面でもより良い住まいをつくりたいという想いがありました。なので、「LCCM住宅」や「SDGs」は後から付いてきたものだと思っています。当初はデザイン性を求めた家づくりをしていましたが 、十数年前に「これからは性能を上げることを重視しよう」と発想を変えました。デザイン性に加え、お客様の将来を考えて安心安全をベースに、快適性と省エネが実現できる住まいをコンセプトにしてきました。その後、世界の流れや国交省の施策の中で、「LCCM住宅」や「SDGs」が叫ばれ始めましたので、すでに弊社が実践している住まいづくりの延長であることから、結果的にそれを積極的に推進しているという形です。
工務店向けSDGsは2年ほど前に出て、その時に推進し始めました。SDGsの17あるテーマとその細分化された目標であるゴールに向けての活動は、弊社でもすでに取り組んでいることばかりで数多く当てはまりましたので、企業としてしっかり広報することも必要だと考えて実施しています。
特に、熊本県は恵まれていて、地域材の選択肢しかないのですが、弊社の場合は、木材を使用するだけでなく、次世代のために山を守っていけるような価格で木材を購入していますので、SDGsの目標という意味でも昔から貢献できていたと思っております。
※1 LCCM住宅  (ライフサイクルカーボンマイナス住宅)とは、長寿命とともにCO2削減を目標とし、住宅の建設時、運用(居住)時、廃棄までの一生涯であるライフサイクルトータルで、CO2の収支をマイナスにする住宅のこと。
取り組みを始めて変化したこと(社内・社外どちらでも)があれば、教えてください。また、LCCM住宅はどうしてもお客様の費用負担が増えてしまいますが、お客様の反応やご理解の状況はいかがでしょうか?
久原さん:社内変化を申し上げるならば、住宅性能の向上に対し色々な面で研究や造詣を深める動きが出てきて、形だけでなく企業文化に役立っていると思います。そして、一番の変化はやはり、お客様の意識だと感じています。LCCM住宅は見えない所でのスペック強化により、坪単価が10万円位上がります。急にそのような取組みをしたらお客様にご納得いただけるか?さらには、お客様が減るのではないか?が心配でした。しかし、そういった付加価値こそご理解されているお客様にとっては重要な選択肢となります。弊社の考え方に共感してくださるお客様が増えご指名でご注文いただくようになり、また、ご紹介もいただくようになりましたので、推進して良かったと思っています。

生活範囲を見極め、使用頻度に合わせてご予算を投じ、快適な空間づくりを行うことが重要です。

時代の変化に応じて、お客様の住宅へのニーズも変化していると思います。これからの住宅に大切なことは何だと思われますか?コロナ禍を通じて、何か変化を感じることがあれば、その点も教えてください。
久原さん:今までよりも住宅性能に対するニーズが大きくなっていると思います。コロナ禍になって自宅で過ごす時間が増えくつろげる空間が求められているためです。一方では、在宅時間が長くなることや電気自動車の普及など、これからさらに電気を使うようになることが予想されます。省エネ住宅を進める傍らエネルギー消費が加速するわけですので、今後、私たちはどうやって自立循環型住宅※2を推進するのか?が問われているのではないでしょうか。消費するエネルギーを補うために、太陽光発電やエネファームによる創電、蓄電を取り入れるなどの考え方に、お客様も注目し始めていると感じています。
※2 自立循環型住宅とは、究極的には外部からのエネルギー・資源の供給なしに運用できる住宅を意味する。
これまで携わってこられて、一番印象に残っているリフォーム事例やエピソードをお聞かせください。
久原さん:2つあります。1つ目は、築40~50年の箕甲造り※3の大きな日本家屋を担当させていただいた案件です。全てを改修すると新築くらいの価格になってしまいました。そのためお客様には、常に使う部屋や場所に予算を充当し、ほとんど使わない箇所は比重を低くすることで、全体予算を調整する方法をご提案しました。大半の時間を過ごすLDKや寝室、水回りなどを中心に部分断熱を施す方法です。特に寒暖の差が激しい地域などでは、1年を通して快適に過ごせて、しかも堅牢なつくりを維持するための耐震構造強化に取り組むことがお客様の将来にとって有益です。
また、もう1つの事例として、熊本地震直後に耐震リフォームをお任せいただいた案件がありました。
この2つのリフォームを通じて、これからのリフォームは表面だけでなく、しっかりと躯体まで見極める必要があると実感しました。住まいづくりに対し改めて考えさせられましたので、とても印象に残っています。
※3 箕甲造り(みのこづくり)お寺などで使用される「箕甲瓦 みのこがわら」を使った屋根の造り。
これからリフォームされる方にとって、満足できるリフォームにするためのアドバイスをお願いします。
久原さん:地域性など、その土地の環境に合わせた住まいづくりが基本になると思います。その中で、住宅の基本性能を上げることを重視していただきたいと思います。先ほどの印象に残ったリフォーム事例でも述べましたが、生活範囲を見極め、使用頻度に合わせてご予算を投じ、快適な空間づくりを行うことが重要です。ご予算に余裕があれば全てを改修することが理想ですが、そうでない場合薄く広くというより、選択と集中が必要だと思います。1日の内7~8割過ごす場所があれば、そこが快適になった方がお客様のリフォーム満足度も上がると思います。

リフォームは表面上の変更だけでなく、快適に暮らせるような変更が最も大事。

普段のお仕事内容を教えてください。
秋本さん:私の主な職務は新築及びリフォームの営業・設計・積算・工務です。弊社は営業や設計、工事担当といった独立した専門職がいませんので、それぞれの領域を一人でこなしながら、ワンストップでお客様のご対応をさせていただいております。
木村さん:私も同様で、新築及びリフォームで初回のお客様のご対応から始まって、積算とご提案を経てご契約後も施工の現場管理、お引渡しとその後のアフターメンテナンスまで担当しております。
リフォーム業の難しい点や、やりがいを教えてください。
秋本さん:リフォームは新築と違ってゼロから作り上げるのではなく、すでにある限られた空間の中で施工していくという作業になりますので、いろいろな条件の中でどのようにやりくりをするのか?どのように進めていくか?など試行錯誤しながらの対応になります。そういった意味では難しい反面、新築とは違った面白さがあります。また、施工前と施工後の違いをお客様が喜んでくださることもやりがいを感じるところです。
木村さん:私の難しいと思うところは、見えない状態で推測しながら計画を進めていくというところです。見えている部分は仕上がりをイメージすることができますが、下地部分や構造体を施工する場合は、そうも行きません。実際に工事を開始してから想定外の仕様がわかった場合など、その都度臨機応変に対応していくことが求められており、とても難しいです。そのような施工内容で、上手く収めることができて、想定以上の仕上りになったときなどは、お客様にも喜んでいただけますし、やりがいを感じています。
これからリフォームされる方にとって、リフォームする際に一番大切にしてほしいことは何か、アドバイスをお願いします。
秋本さん:お客様にとって、リフォームをするきっかけは、「家が老朽化したので新しくしたい、綺麗にしたい」といった表面上の変更が多いと思います。しかし、リフォームは表面上の変更だけでなく、快適に暮らせるような性能の向上変更が最も大事になってくるのではないかと思います。表面上綺麗になったとしても、住んでみて以前と同様に寒かったり暑かったりしている状態だとすれば、折角のリフォーム後の喜びが半減してしまいます。多額の費用で施工されるので、満足できるリフォームにするためには、可能であれば意匠性だけでなく、住宅の性能向上も目指すように計画されたほうが良いと思います。自分自身も自宅をリフォームした際に、きれいなキッチンや見栄えを重視した改装にこだわったせいで、住んでみて冬の寒さを改善できていないことに気がつくなど後悔もありました。自戒の念も込めて、是非新規でリフォームをご検討の方は住宅の基本性能の向上を視野に入れたリフォーム計画をお勧めします。
木村さんお客様の理想や新しい家のあり方を、自分の考えだけで進めるのではなく、是非プロに相談していただければと思います。お客様一人で悩まれるのではなく、できるできないはプロが判断しますので、一緒になって作り上げていく過程が大事だと思います。また、度々話題に出ている断熱改修の場合、お客様の家の壁の状況で断熱材の種類であるスタイロフォームやグラスウールをはじめ、弊社が新築で標準にしているセルロースファイバーを使用するなど、適材適所についてもプロの判断にお任せいただけたらと思います。

良い住まいの条件は、快適さと暮らしやすさが実感できる家。

これまで携わってこられて、一番印象に残っているリフォーム事例やエピソードをお聞かせください。
木村さん:お母様とご長男ご夫婦のお住まいのリフォームが印象に残っています。以前からお付き合いさせていただいてまして、ユニットバスや樋の交換などありました。新しいご相談では、別々の空間で家族がバラバラで使っていた居間とキッチンを、ご家族の話し合いにより念願であった広い一体型のLDKに変更しました。既存部分の良い所は残しつつ、新しく生活の中心になるようなLDKの部分断熱を施した施工により、快適な暮らしとともにご家族が一緒に過ごせるような新しい住まい方をとても喜んでいただいたリフォーム事例でした。
住まいづくりのプロから見た、「良い住まい」の条件を教えてください。
秋本さん:住まいはやはり、ハード面では性能が大事だと思っています。また、住んでいる方の心地よさから出る、笑顔が絶えない家、様々な笑顔があふれる家が理想です。例えば、快適に過ごすための遊びの空間があったり、家事動線が良く奥様がストレスなく家事を行えるようになったりするような、設計に配慮されている家ということになります。
木村さん:私も同様ですが、住まいの快適さと暮らしやすさが実感できる家ということだと思います。快適さを追求した家づくりは当たり前の時代になってきました。しかし、暮らしやすさは、個人個人の好みの違いもありますので、その二つの要素がうまく両立できる家が良い住まいの条件だと思っています。
コロナ禍でお客様へのご対応時の変化はありますか?
秋本さん:コロナ禍になって、お客様との接触頻度が少なくなってきましたが、お客様からzoomでのお打ち合わせ希望が多くなってきて、返って情報交換の密度は上がったように思います。例えば、以前ですと遠方で弊社になかなかお越しいただけなかったようなお客様でも、オンラインで自宅に居ながら会話ができますので、コロナ禍になってからの、数少ないメリットになっているように思います。コロナ禍後も対面でのお打ち合わせ以外にこのようなスタイルが定着していけば、より濃密なコミュニケーションの機会が増えますので、満足度の高いリフォームが期待できるのではないかと思っています。

ご紹介

久原 英司さん

クバラエイジ ●代表取締役
●2000年エバーフィールド創業 ●(一社)JBN・全国工務店協会 理事 (一社)KKN(熊本工務店ネットワーク) 会長 (一社)全国木造建設事業協会 理事(熊本県協会会長)●ひと言:先進的な取り組みへのチャレンジ。性能向上リフォームが主体となる様なリフォーム業界になるよう取り組みたい。

秋本健太郎さん

アキモトケンタロウ ●入社年:2019年
●経歴:住宅会社の設計として17年間勤務 その後エバーフィルドヘ●業務上の特技: CGを使った内観、外観パースの作成 ●ひと言:これまで携わった新築400件以上ありますので、そこて培ってきた経験をもとに様々なご提案ができると思います。

木村陽平さん

キムラヨウヘイ  ●入社年:2014年
●資格二級建築士 ●業務上の特技:施工図作成●ひと言:これまで施工管理を中心でしたが、今は初回面談から対応させて頂いてます。施工現場を見てきたからこそ伝えれるご提案をさせていただきます。

代表事例集

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別々だった居間、台所を一間にしたLDK

別々だった居間、台所を一間にしたLDKと、玄関と廊下、2階部分の内装工事を行いました。一間にしたLDKにすることで、今までより家族が顔を合わせて同じ時間と空間で過ごせる様になりました。また、年間を通して快適に過ごせる様に断熱工事も実施。玄関・廊下回りは、元々居間の入口で使ってたデザインガラス建具を使用し、廊下の仕切りとして再利用しました。元の家の良さを活かしつつ、新たな良さを加えることでより良い家づくりができました。

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2階の2部屋を改装してキッチンを新設

太陽の光がたくさん差し込む明るいリビングになりました。また、もう一部屋と廊下スペースの間取りを再検討することで、足りなかった収納スペースもしっかりと確保することができました。

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既存母家の減築、それに伴う内外の増築リフォーム

以前、子供部屋で使われていた既存母家の一部を解体し、そこを駐車場として使える様にし、残った母家と増築部分でご夫婦とお母様が生活できるように工夫をしました。内部のリフォーム部分は、玄関から廊下部分の床と和室および天井は、壁紙の張り替えをして奥様のお好みの雰囲気に仕上げました。リフォームだけでなく減築もすることで、暮らしやすさが向上すると思えた工事になりました。

この取材は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、オンラインで実施しました。
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