おしゃれなカフェ風キッチンをつくる
ふらりと立ち寄ってカウンター席に座り、コーヒーやビールなどを気軽に楽しめる街角のカフェ。そんなカフェ風のキッチンにリフォームする人が増えています。
いつものキッチンから生活感が消え、楽しくておしゃれな空間に変身。友達を呼びたくなります。広さは必要ありません。マンションの限られたスペースでも大丈夫。気持ちまで明るくなるカフェ風キッチンをつくりませんか?
カフェ風空間の楽しさとは
カフェ風空間といえば、イメージはアメリカの西海岸ではないでしょうか。基調の色は白。明るく爽やかな風が吹き、人は気取りがなく、フレンドリーで陽気。カフェにあるのは、有機栽培のコーヒーやフレッシュな果物、手作りのお菓子……という感じでしょうか。今、そんな空間を自宅のキッチンに実現する人が増えています。
広い空間は不要です。対面式のシステムキッチンがあればOK。吊り戸棚が付いていたら、それは取り外します。ハイスツールをおいて、キッチンに向かって座れるようにします。キッチンカウンターは幅が狭ければ少し広いものに交換。それが難しければ、キッチンの腰壁の高い位置にカウンターを後付けします。カウンターは木製がおすすめです。
モザイクタイル張りも魅力的です。ハイスツールとカウンターが揃えば、カフェ風キッチンの基本は完成。後は、小物を用意して雰囲気をつくっていきましょう。
照明や黒板など小物にもこだわって
カウンターの上には天井から吊すペンダント照明を選びます。透明ガラスのシェードの素朴な雰囲気のものなどがおすすめです。カウンター越しに見えるキッチンの壁面はアンティークな雰囲気のあるタイルに。収納棚を付け、お気に入りの小物やグリーンを置いてはいかがでしょうか。その下には、鍋やフライパンなどを無造作に吊しておきます。籐製のバスケットなども似合うでしょう。さらに欲しいアイテムは黒板。チョークで文字を手描きすれば、さらに雰囲気が出ます。
コーヒーは、家電製品のコーヒーメーカーではなく、アルコールランプを使うサイホン式などがおすすめ。マグカップの色やデザインにもこだわりたいですね。小さなグリーンの鉢も似合います。さらに、音楽も楽しめるようにしておきましょう。キッチンが楽しくなれば、住まい全体が楽しくなります。
安易なDIY工事は要注意
カフェ風キッチンをDIYで完成させるのは楽しいものですが、気をつけなければならない点もあります。
そのひとつが地震の時の安全性です。カフェ風キッチンでは、オープンスタイルの収納棚を設けることが多いのですが、ここに並べた小物類は、地震の強い揺れで空中に放り出される可能性があります。重量のあるものを置かないようにする、あるいは、棚板に縁を付けたり、滑り止めシートを敷くといった工夫が必要です。
また、希望の場所や希望の高さに照明器具を取り付けたいということから、照明器具のコードをいったん切断し、別のコードで延長するといった“素人工事”が行われることがあります。これはとても危険です。よく見られるのが、電線をねじっただけで接続する方法ですが、緩んでしまうことが多く、ショートなどの原因になります。
そもそも電線の接続などの配線工事は「電気工事士」の資格を持った人にしか認められていません。必ず電気店に依頼しましょう。DIY工事は、安全の観点から十分に注意して行ってください。
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