中古住宅購入+リノベーションの魅力
「中古住宅を購入し、リノベーションして住む」という選択は、好みに合った思い通りの空間で暮らすことを可能にします。新築マンションといえども、内装や設備はすべて“お仕着せ”です。思い通りにはなりません。しかし中古マンションを購入してそれをリノベーションすれば、最初から自分の好み通りの空間をつくってそこで暮らすことができます。しかも中古ですから、新築マンションの購入に比べリノベーション費用を含めても、比較的少ない予算で思い通りの住まいが手に入るのです。
住みたい街からアプローチできる
「中古住宅+リノベーション」の魅力は、内装の自由度の高さや費用の面だけではありません。 “住みたい街からアプローチできる”という魅力があります。
一般的に不動産を見つける場合、例えば新築マンションなら、まず住みたいエリアを見るものの予算が合わず、だんだん都心から離れた場所で探す、というケースが少なくありません。
しかし、リノベーションを前提に、ベースは中古マンションでいいと決めたとたん、住みたい街に物件が見つかるようになります。例えば、新築なら4,000万円する駅前の物件が、中古なら2,500万で買える。それを800万円かけてリノベーションしたとしても、合計3,300万円。新築に比べ700万円もコストを抑えながら、住みたい街で生活を始めることができます。
ライフスタイルを大切にする人にとって、どこに住むかは非常に大切なポイントです。せっかく新築のマンションを購入しても、近所に気に入った店も公園もなく、休日のたびに車を走らせてお気に入りのエリアに遠出をしなければならない――それでは却って、時間とエネルギーを使うことになります。中古+リノベーションなら、住みたい街に住んで理想の住まいを実現できるのです。
物件探しはリノベーションの依頼先と一緒に
リノベーションを前提に中古マンション選びをするときは、購入してから思うように工事ができなかった、という失敗がないように気をつける必要があります。購入契約の前に、リノベーションを依頼する工事店の目でチェックしてもらうのが理想です。
というのも、構造や配管の状況によっては、間取りの変更に制約が出る場合があるからです。特に希望する人が多い水回りの移動は、給排水管の敷設状況に左右され、決して簡単ではありません。また、各住戸に割り当てられている契約電気容量は一律です。
一戸だけ大きな容量で契約することはできません。そのため希望の電気設備が導入できないこともあります。建物の構造の特徴やメンテナンスの状況、耐震性についての評価などについても、建築の専門家の視点でアドバイスを受けることをおすすめします。
物件の価値を高めて売却することも可能
比較的少ない費用で好みの空間を実現する「中古住宅購入+リノベーション」の取り組みは、その手軽さによって、1度だけではなく何度もできるという特徴をもっています。
中古物件をいったん所有して思うような空間をつくり、そこに住むとしても、新しいライフスタイルを求めてそれを売却し、その資金を活用して新しい空間での新しい暮らしを手に入れる、ということができるからです。一度リノベーションしたところに、そのまま一生住む必要はありません。美しくリノベーションされたマンションは、建築時のまま空室になっている物件より高く評価されることも十分に考えられます。売却すれば、次の住まいのための有望な資金源になります。
中古市場の流通をスムーズにするための工夫も進んでいます。その時々の好みの空間をつくって、自由に住み継いでいくというのも、「中古住宅購入+リノベーション」だからできる新しい「ノマド」(遊牧民)型の生き方です。
「シェアオフィス」や「シェアハウス」、「カーシェアリング」などの、いわゆる「シェアリングエコノミー」が大きな広がりを見せています。所有することに特別の価値を見いださず、逆に、所有は行動の自由を奪うものと考え、必要な時に必要なものを調達しながら暮らすライフスタイルを選択する人が少なくありません。
そういう人にとって、「中古住宅購入+リノベーション」は新しい住まいの取得方法のひとつになるでしょう。
*全国の登録事業者が表示されますので、お住まいのエリアに絞って検索ください。