変化に対応する、ゆとりがあること。
- 最後に、みなさんが考える良い住まいとはなんですか。
- 青木さん:良い住まいの条件とは、家族構成や社会が変わっても、常に70点以上をつけられる家ですね。一時期の100点を目指して作り込みすぎると、時代の変化に対応する柔軟性が奪われてしまう。だからこそ、常に70点以上を保てる程度の、ゆとりのある作りが良い住まいには求められるのだと思います。
- 金子さん:自分の家でもなかなかできないんですけど、やっぱり住まい手が「良い家」と思えることが一番だと思います。だからこそ、私たちはお客さまのイメージや住まいに対する考え方をきちんと把握し、情報を整理した上で、お客さまにとっての良い住まいを実現する手助けをしなければいけないと思っています。
- 廣橋さん:そうですね。それから、生活をしていく上での温熱環境や生活動線の部分が、とても大事だと思っています。もちろん魅力的な意匠も大切ですが、まずは生活に寄り添う基本的な部分の性能があってこそですから。
- 青木さん:しっかりと建てて、しっかりと維持し、守る。それに加えて住まい手の愛着があれば、日本の住生活はもっと豊かになると思います。また、最近は特に住まいの「資産価値化」に力を入れています。具体例として、JTI(一般社団法人 移住・住みかえ支援機構)が行っている「マイホーム借上制度」を有効に利用するなど、さらなる安心を提供できればと思います。
代表事例集
築20年の住宅を新築並みの美しい住まいに
築20年の中古木造住宅に
新築並の住宅性能を持たせるための大規模改修。
気密性、遮音性を向上させると同時に
耐震補強や省エネリフォーム、
間取りの変更などを行い
新たな住まい手のライフスタイルに寄り添うような
ぬくもりのある空間に仕上がった。
築40年の共同アパートが生まれ変わる
築40年を超える共同アパートを
木の質感が心地よい戸建て住宅に大改修。
大幅な間取りの変更はもちろん
耐震性や省エネ性能を向上。
接道要件や擁壁の要件から再建築が不可だった建物が
大規模修繕によって新たな役割を担う
生活空間として再生された