「寒い家」は健康リスクも!原因と対策を知り、暖かい住まいを作りましょう!

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「寒い家」は健康リスクも!原因と対策を知り、暖かい住まいを作りましょう!

2023年2月24日掲載

「家の中でも厚着をしないと寒さでつらい」「昼間でも寒い」「エアコンやヒーターをつけてもなかなか部屋が暖まらない」・・・
対策を講じても家の寒さが改善されないのであれば、住まいの「断熱気密性能」を見直しましょう。
寒い家で暮らすことは、深刻な健康被害(ヒートショック)に繋がる可能性がありますので、そのまま放っておくのは禁物です。
今回は、「寒い家」に焦点を当て、その原因や具体的な対策、寒い家が引き起こす健康への悪影響などについて解説します。

出典https://www.cbl.or.jp/bl_thermal/committee/file/pamphlet-1.pdf

日本の家が寒い原因とは?

 国土交通省「住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する調査の中間報告~スマートウェルネス住宅等推進事業の調査の実施状況について~」によると、2000世帯以上の平均室温調査で、「居間」は16.7℃、「脱衣所」は12.8℃という結果が出ています。

日本の住宅は「寒い」と言える室温でしょう。

国土交通省「住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する調査の中間報告~スマートウェルネス住宅等推進事業の調査の実施状況について~」https://www.mlit.go.jp/report/press/house07_hh_000164.html

 「寒い家」の原因の一つは、断熱気密性能の低さです。
断熱気密性能が低いと家のあらゆる場所に隙間ができがちなので、エアコンやヒーターをつけても室内が暖まりにくいです。
断熱・気密性が低いと壁や窓に隙間から冷気が進入しやすく、密閉性が低いと室内の熱が外に逃げやすくなり、暖房をつけても部屋が暖まりにくいのです。
特に、築年数の古い家や木造住宅の場合、建築材や窓サッシの劣化が原因で隙間から風が侵入しやすいため、より寒さを感じてしまいます。

出典https://www.onnetsu-forum.jp/file/handbook.pdf

一般財団法人ベターリビング発行「良好な温熱環境による健康生活ハンドブック~適切な温度で健康住宅に~」によると、全国の死亡者約127万人のうち、12月〜3月の冬季に47万人というデータがあり、12月〜3月の平均死亡者数は、4月〜11月と比べ、17.5%も増加していることが分かります。また、寒冷な地域よりも温暖な地域で冬季の死亡増加率が大きくなっていることも分かります。
温暖な地域で冬季の死亡増加率が高くなる理由の一つは、断熱性能が高い住宅の普及が寒冷な地域と比べて進んでいないからだと考えられます。

良好な温熱環境が確保されていない家は、健康に悪い影響をもたらす可能性があります。では、一体どのような影響が考えられるでしょうか。以下で、代表的なものを2つ挙げます。

1.ヒートショックなどの浴室事故を起こす可能性がある

寒い家では、部屋ごとに温度差が発生しがちです。寒暖差の激しい部屋の移動は血圧を乱高下させ、ヒートショックを引き起こすリスクを高めます。
ヒートショックとは、急激な温度の変化により、血圧が急変し、失神・不整脈・脳梗塞などを引き起こす現象です。脱衣所から浴室に入る際に特に注意が必要と一般的には言われますが、実は室内の各所でも起こり得ます。
一般財団法人ベターリビング発行「健康に暮らすためのあたたか住まいガイド」によると、入浴中の死亡件数は約19000人、そのほとんどが65歳以上とあります。高齢者の方は特にヒートショックに注意が必要です。

2.シックハウス症候群を引き起こす可能性がある

家が寒いからという理由で換気を怠ったり、断熱性を高めたことで換気が正しくできなくなったりするのも問題です。正しく換気ができないと室内に汚れた空気が滞り、シックハウス症候群につながる可能性があります。シックハウス症候群とは、室内の汚染された空気を吸い続けることで、さまざまな健康不調(眼や鼻、喉、皮膚の刺激症状、頭痛、倦怠感など)を引き起こす現象です。
厚生労働省「シックハウス対策のページ」によるとシックハウス症候群は、以下のような原因物質で汚染された空気を吸い続けることで発症しやすいとされています。

   ダニ・カビ 

   家具や建材から揮発する化学物質 

   たばこの煙に含まれる化学物質 

厚生労働省「シックハウス対策のページ」

発症してしまったシックハウス症候群を完治させるには、原因となるアレルゲンを特定し、その原因物質を日常生活から取り除くことが必要となります。
換気はこまめに行いましょう。

個人でする寒さ対策

では、健康に気を配りながら、寒さを防止する方法はないのでしょうか。ここでは、実際に個人で対応できる簡単な寒さ対策についてご紹介します。今回は、窓、床、壁とそれぞれ場所を分けて解説します。

1.窓

断熱シートや隙間テープの活用

寒さ対策として、窓に簡単に取り付けられるのが、断熱シートと隙間テープです。
断熱シートとは、室内で温度の高低差が大きいガラス面に貼ったり、底冷えなどをきたす床面に敷いたりする断熱性の高いシートです、外気の侵入を遅らせる効果があります。
冷気を完全にシャットアウトしたい場合は、窓やドアの隙間にテープを貼りましょう。隙間テープには、伸縮性のあるスポンジにテープがついているので、サッシに取り付ければ、冷気の侵入を抑制することができます。

カーテンを変える

薄手のカーテンは窓から冷気を通しやすいです。
カーテンを厚手のものに付け替えると冷気を通しにくく、防寒対策に役立ちます。
また、カーテンの丈の長さも防寒対策に関わります。丈の長さは、床につき、少したるむ程度あると、冷気を通しにくいので、できるだけ丈の長いカーテンを選ぶことがおすすめです。


2.床

ルームシューズやスリッパを履く

冬場は、床からの冷気が気になる方も多いかと思います。対策としては、部屋でルームシューズやスリッパを履くのがおすすめです。ルームシューズやスリッパには、防寒性に優れた素材や、豊富なデザイン・色合いなど種類が豊富にあるので、気に入った商品を購入し、寒さ対策を始めましょう。

厚手のカーペットやラグを敷く

床から伝わる冷気は、厚手のカーペットやラグを敷くことでも対処できます。特に生地が厚手のものほど、冷気を通しづらいです。
ただし、寒さを防げる範囲がカーペットやラグが敷かれた箇所だけだったり、生地が厚いほど洗濯が大変になったりするデメリットに理解が必要でしょう。

3.壁

断熱効果を持つ壁紙を貼る

断熱効果が高い壁紙を家の壁に張ることで、壁と部屋の間に空気の層ができ、冷気を防ぐことができます。また、防音効果も期待できるので、深夜の生活音が気になるという方にもおすすめです。

ダンボールやプチプチを活用する

壁と家具の間にプチプチやダンボールを挟む方法も防寒対策が期待できます。壁と家具の間にプチプチやダンボールを挟めば、空気の層ができるので、室内に冷気が入りにくくなります。
子供や女性でも簡単に実施できるので、ぜひ試してみてください。

リフォームで行う寒さ対策

 
いろいろ試してみたけど、家の寒さが解決できない場合はリフォームを検討してみましょう。ここからは各所をリフォームすることでできる寒さ対策について解説します。

1.窓にシャッターをつける

冷気が窓ガラスを冷やし、その温度が家全体に伝わることで寒さを感じることがあります。そのため、リフォームで雨戸やシャッターを取り付けることで、窓からの冷気を抑制できるだけでなく、窓ガラスを冷やされにくくすることもできます。

2.窓を二重にする

二重窓にリフォームすることで、暖房の空気を外に逃がしにくく、冬でも暖かく過ごせます。また、暖房が効きやすくなるので、エアコンをつける時間が短く済み、省エネ効果も期待できます。
二重窓にはガラスやサッシに結露防止や防音機能性が備わったモノもあるので、好みに応じてカスタマイズしてみましょう。
また、既存の窓の内側に、もう1枚、窓を設置する「内窓」は、比較的簡単なリフォームで可能で、かつ非常に効果的です。

3.断熱リフォームをする

断熱リフォームとは、熱伝導を抑制する断熱材を、家の壁や屋根、床に入れる施工です。築年数が古い住宅では、壁・床・天井に断熱材が入っていなかったり、現在の新築住宅で使用されている断熱材と比較し、性能が劣っている断熱材で施工されたりしているケースが多く見られます。DIYでできる工事ではありませんので、リフォーム業者に相談して、建物の構造体そのものの断熱性能を向上させることも検討しましょう。

まとめ

今回は「寒い家」をテーマに、その原因や具体的な対策、寒い家が引き起こす健康への悪影響などについて解説しました。
断熱気密性能が低く、隙間が多い家の場合、どれだけ良い暖房器具で部屋を暖めようとしても、寒さは解消されません。寒い家に住み続けるのは快適とは言えませんし、健康被害に繋がる可能性もあります。ぜひ、本記事を参考に寒さ対策を始めましょう。
寒い家の改善策についてより知りたいという方は、住まいづくりのプロであるリフォーム会社に相談に乗ってもらいましょう。実績に基づいたアドバイスがもらえるはずです。

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