話題のタンクレストイレ「特徴・メリット」と「注意点」をまとめました

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話題のタンクレストイレ「特徴・メリット」と「注意点」をまとめました

掲載日:2024年3月8日

トイレのリフォームを検討している方の中には、スタイリッシュな見た目が話題の「タンクレストイレ」が気になっている方もいるのではないでしょうか?タンクレストイレには多くのメリットがある一方で、ご家庭によってはデメリットともなり得る注意点があります。すべての住宅にマッチするわけではないので、メリットと注意点を把握したうえで、検討していきましょう。

今回は、タンクレストイレに注目して特徴やメリットと注意点を解説します。トイレのリフォームを検討している方や、タンクレストイレについて詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。

タンクレストイレの特徴とは?タンク式との違い

タンクレストイレとは、その名の通り水を貯めるタンクのないトイレです。一般的なトイレにある後方部のタンクがなく、すっきりとした見た目が特徴です。従来のタンク式トイレは、貯めた水で便器内を流しますが、タンクレストイレは水道管と便器をつなげる管を設置し、水道水の水圧を電子制御しながら便器内を洗浄・排水します。

タンク式トイレの場合、一度水を流すと再度タンクに水が貯まるまで流せません。一方、タンクレストイレは水が貯まるのを待つ必要がなく、連続で水を流せます。温水洗浄便座を標準装備しているほか、メーカー独自の多彩な機能を搭載しているのも魅力です。ただし、タンクレストイレにはタンクがないので、タンク上部の手洗いスペースがありません。導入を検討する際には、メリットと注意点をしっかり把握した上でリフォーム会社に相談しましょう。

タンクレストイレのメリット

タンクレストイレには、以下のように多くのメリットがあります。トイレにどのような機能性や利便性を求めるのかを確認する参考にしてみてください。

  • 節水効果が高い
  • 連続で水を流せる
  • 省スペースに設置できる
  • お手入れしやすい
  • おしゃれなデザイン
  • 機能性に優れている

では、それぞれ解説していきます。

節水効果が高い

タンクレストイレのメリットの一つが、高い節水効果です。従来のタンク式トイレの場合、1回の洗浄で約10~13Lの水を使用します。対して、タンクレストイレはモデルによって異なるものの、1回の洗浄で約4~5Lほどの水で洗浄できるのです。TOTO製のトイレで一例を挙げて解説します。
商品名 1回の洗浄水量(大/小)
タンクレストイレ(ネオレストLS) 3.8L/3.0L
タンク式トイレ(CS380BP) 10L/8L

タンクレストイレはタンク式トイレと比較して、大と小でそれぞれ約6割少ない水で洗浄できます。例えば、1日大1回・小3回を4人家族が使用した場合の水の使用量は、タンクレストイレは1日51.2L、タンク式トイレは136L。1日で84.8Lの差があり、1年間毎日使用すれば30,952Lもの差になるのです。1年間に約31,000L節水できれば、水道代をかなり節約できるでしょう。ただし、上記のシミュレーションはあくまで目安です。モデルや使用状況によって変わる点にご注意ください。
 

連続で水を流せる

タンクレストイレは水を貯めるタンクがなく、水道と直結した構造になっています。タンク式トイレのように一度流したら水が貯まるまで待つ必要がなく、連続して流せるのがメリットです。タンク式トイレの場合、一度水を流すと貯まるまで1~2分ほどの時間を要します。タンクレストイレなら、大家族のご家庭や朝の時間帯など、家族が立て続けに使用するような場面で重宝するでしょう。また、トレイの掃除で何回も水を流す際も便利です。

省スペースに設置できる

タンクレストイレはタンクのないシンプルなデザインで、省スペースに設置しやすいのもメリットです。見た目がすっきりしますし、個室内が広くなって開放的な空間を演出できるようになります。以下は、TOTO製トイレの全長を比較した一例です。

同メーカーで比較した場合、タンクレストイレはタンク式トイレと比較して全長が168mmもコンパクトです。トイレ内にゆとりの空間が生まれると、介助者が一緒にトイレに入る際に介助しやすくなるメリットもあります。デザインの自由度も高く、各メーカーのラインナップから好みのデザインを選びやすいのも魅力です。

お手入れしやすい

タンクレストイレは便器とタンクとのつなぎ目がなく、掃除しやすいのもメリットです。また、全体的に凸凹の少ないフラットなデザインで、拭き取り掃除も楽々。便器まわりをサッと拭き取るだけでお手入れできます。対して、タンク式トイレはホコリが溜まりやすい構造で手が届きにくい場所もあり、隅々まで綺麗にするのは大変です。タンクレストイレなら、従来お手入れしにくかった部分も簡単に掃除しやすくなるでしょう。

各メーカーがラインナップしているタンクレストイレの中には、デザインはもちろん掃除をサポートする機能が充実しているモデルがあります。また、汚れの付着を抑えたり、落としやすくしたりする素材を採用したモデルも多く販売されていますので、チェックしてみてください。

おしゃれなデザイン

デザイン性の高さもタンクレストイレの魅力です。近年、トイレはインテリア性が重視されるようになっています。タンクレストイレはシンプルでスタイリッシュなデザインのモデルが多く、トイレ空間や好みに合わせてコーディネートできるのが魅力です。

機能性に優れている

タンクレストイレは各メーカーの主力商品であり、優れた機能性を豊富に備えています。どのような機能を搭載しているのか、チェックしておきましょう。

除菌水をつくって自動で除菌する機能

タンクレストイレには、薬品や洗剤を使用せずに水から除菌水を作るモデルがあります。水道水に含まれている塩化物イオンを分解して、除菌成分を生成するのが特徴です。使用する前に除菌水をミストで便器に吹きかけ、汚れが付きにくくします。また、トイレの使用後に便座の裏に除菌水を拭きかけるモデルも販売されていますので、選ぶ際の参考にしてみてください。

使う人の好みの設定を登録できる機能

温水洗浄便座のノズルの勢いや位置、温水の温度などを使う人に合わせて設定できるモデルがあります。使う度に、前の人が使った設定から戻す手間がなく便利です。

リモコン操作でリフトアップする機能

リモコン操作で便座をリフトアップできる機能を搭載したタンクレストイレも販売されています。リモコンの操作で便座部分が持ち上がり、手が届きにくいすき間を掃除する際に便利です。

泡で飛沫汚れや着水音を抑える機能

泡をクッションとして利用するタンクレストイレが販売されています。男性が立ったまま用を足す際の飛沫汚れを防ぐほか、着水音を抑える効果も発揮します。また、泡と水流を組み合わせて、しっかりと便座を洗浄する機能にも注目です。

センサーが節電をアシストする機能

センサーを搭載した高機能なタンクレストイレもあります。センサーが使う人の行動や室温、水量を検知して、無駄なく自動で節電してくれるのが特徴です。

タンクレストイレの注意点

タンクレストイレには、メリットがある一方、注意点もあります。メリットばかりに注目するのではなく、どのような注意点があるのかポイントを押さえておきましょう。

停電すると水を流せない

タンクレストイレは電気を使用するため、停電すると水を流せなくなります。停電時に備えて手動レバーや乾電池で動かせる機能を搭載しているものの、非常時には普段通りにボタン一つで使えない点に留意しておきましょう。

手洗い器を備えていない

タンクレストイレは、タンク式トイレにある手洗い器を備えていません。洗面所とトイレが隣り合っていないなら、別途手洗い場を設ける必要があります。タンクレストイレに交換したい場合は。収納スペースを兼ね備えた手洗いキャビネットや手洗いカウンターなどを設置できるのか、どのような給排水工事が必要になるのかをリフォーム会社に相談してみましょう。

水圧が低いと設置できないケースがある

タンクレストイレは水道直結型であり、水道の水圧を利用して水を流します。マンションや住宅の2階、高台立地の住宅、築古住宅などで水圧が低いと、設置できない場合があり注意が必要です。十分な水流を確保できないと水の出が悪くなったり、詰まったりする恐れがあります。設置を検討する際は、最低必要水圧に適合しているのか施工業者に確認してもらいましょう。水圧が十分ではないケースでは、水圧を調節する加圧装置を取り付けて対応できる場合があります。

本体価格が高い傾向がある

タンクレストイレは各メーカーの主力商品であり、タンク式トイレと比べて高機能で価格が高い傾向があります。メリットに加えて、価格も考慮しながら選ぶのが重要です。また、グレードやオプション、工事内容などによっても総額が違ってきます。別途で手洗い場を設けるのかによっても異なりますので、リフォーム会社に見積りをもらいながら検討すると良いでしょう。

まとめ

タンクレストイレはすっきりとした見た目で、機能性にも優れています。トイレを広く使えたり、節水できたりするのも魅力です。ただし、メリットがある一方で、ご家庭によってはデメリットと感じる点もあるかもしれません。スタイリッシュなデザインや便利な機能に注目しがちですが、お住まいの住宅環境にマッチするのかを考慮しながら検討するのが大切です。トイレのリフォームでお困りごとや心配な点がありましたら、実績豊富なリフォーム会社に相談してみましょう。リフォーム評価ナビでは口コミや事例からお近くのリフォーム会社を探せますので、どうぞご活用ください。

◆記事監修
一般財団法人住まいづくりナビセンター 専務理事 
河田 崇

元 独立行政法人 住宅金融支援機構 部長
工務店向けの省エネ基準解説書や木造住宅工事仕様書の作成などに従事
マンション管理士 建築基準適合判定資格者 2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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