資産としての住宅にするには③-まずは建築士に相談しよう。建築士の特長と探し方-

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資産としての住宅にするには③-まずは建築士に相談しよう。建築士の特長と探し方-

建築士は、建物の設計をするほか、建物がきちんと施工されているかをチェックする工事監理、住まい手と施工業者の間に入って両者の橋渡しをするコンサルティング、中古物件のリフォームでは既存建物の性能が問題ないかをチェックするインスペクションなど、さまざまな役割を担っています。
自分に合った建築士と出会い、住まいづくりのパートナーとしてうまく活用することが、より後悔しない住まいづくりにつながります。

建築士って何をする人?

建築士って何をする人?

「建築士」という職業は皆さんご存知だと思いますが、どのようなイメージをもっていますか?

簡単にいうと建築物の統括をする人で、欧米では「アーキテクト」と呼ばれます。日本では建築士法によって定められた国家資格の名称でもあり、一級建築士・二級建築士・木造建築士に分けられます。それぞれ設計可能な工事規模が異なりますが、国内の建築物の設計や工事監理などを行う技術者として、建物が建てられる際には介在する必要のある存在です。

昔から日本では、大工さんが設計して施工する、いわゆる「設計施工一貫方式」が社会的に一般的でした。しかし時代の変化と共に、建築材料や工法が多様化し、建築業界全体の仕組みも大きく変わってきたため、住まいの造られ方も選択肢が広がりました。

住まいづくりの依頼先は、大きく「住宅メーカー・工務店・設計事務所」に分類されます。住宅メーカーの多くは設計と施工が一体となっているのに対し、設計事務所は設計を行い実際の施工はしない、設計と施工が分離した形態をとっています。工務店は設計と施工が一体の場合もあれば、施工だけを行う場合もあります。これらには必ず建築士が所属していますが、個々の業務形態によって建築士の役割も少し異なってきます。

建築士を活用するタイミング

建築士を活用するタイミング

住まい手が建築士を必要とするタイミングはどのような時でしょうか。

大きく言えば「設計全般」なのですが、具体的に介在が求められるのに「建築確認」のタイミングがあります。また、中古物件のリフォームの際には、既存建物の性能が問題ないかどうかチェックする「インスペクション」の場面でも建築士がその役割を担います。
ただ、建築士はこれだけが仕事ではありません。意外と知られていないのが「工事監理」という役割です。

建物が設計され、それが具体的に施工されて住まいが形になっていく過程で、きちんと設計図通りの施工がされているのか、図面に描かれていないことでも必要十分な施工がなされているかをチェックするのが「工事監理」です。監理と管理の意味は異なり、「工事管理」は施工者が現場を運営する業務でいわゆる現場監督がそれを行うのに対し、工事監理は建築士が行います。

設計施工一体の場合は、住まいづくりのスタートから住まいが完成するまで同じ会社内の人が携わるため、いろいろな面で手間がはぶけて合理的ではありますが、その一方、きちんと工事が行われているかを同じ会社の人がチェックするので判断が甘くなる危険性もないとはいえません。その意味では、設計と施工を分離し、工事監理を客観的な目で進めていけるような進め方が望ましいのではないかと思います。

日本ではあまり一般化していませんが、欧米では計画の早い段階から住まいづくりのパートナーとして建築士が関わり、建築士と相談しながら適した施工業者を選ぶなど、「コンサルティング」としての機能を求めて建築士に依頼するケースも多くあるようです。建築士が施工業者と住まい手の間に入って、両者の橋渡しを行うことで、円滑に住まいづくりが進んでいくことが望ましい進め方ではないかと思います。

建築士の探し方

建築士の探し方

では、どのように建築士を探したら良いのでしょうか。

先ほども述べたとおり、設計施工一体の場合には必ず依頼先に建築士が所属しているのですが、「工事監理」という意味合いに重点を置いた場合、別に建築士を探すこともあります。具体的には「建築設計事務所」といわれる業種の会社がそれを担い、通常は建物の設計から工事監理までトータルで請け負い、施工は別会社にお願いするという形になります。

「設計はお願いしないが、工事業者との間に立って工事をチェックしてほしい」というニーズもあると思いますが、残念ながらまだそのようなコンサルティングだけを請け負う設計事務所はあまり多くないのが実情かもしれません。でも、一般の方が工事監理の必要性をより理解し、建築士に対してその能力を期待していくようになっていけば、そのような業務スタイルがもっと一般化していくと思われます。

建築設計事務所は得意とする分野に応じて色々ありますが、主に住宅を請け負う設計事務所は小規模な事務所が多いようです。大手住宅メーカーのように広告宣伝をしたりしていないので、一般の人の目に触れる機会は少ないのですが、最近はインターネットを通じて探すことが容易になってきました。ただ、無数にある建築設計事務所の中から自分たちに合った事務所を探すのは難しく、とても時間がかかる作業です。

リフォーム評価ナビでは登録している事業者の建築士の有無を掲載しているので、建築士を探す上でひとつの目安となります。

また、一般財団法人 住まいづくりナビセンターでは、一級建築士の資格を持つ住まいづくりの専門家「住まいのナビゲーター」が公正中立な立場でアドバイスをし、より良い住まいづくりとなるようお手伝いをしていますので、必要に応じて活用してみると良いでしょう。

自分に適した建築士を探すのは簡単ではありませんが、大変だからといってどこでも良いというわけではありません。人生のパートナーを選ぶように、より価値観の合う事務所を探すことが大切です。

執筆者情報

執筆者情報

村上 春奈さん/一級建築士、インテリアコーディネーター(住まいのナビゲーター)

1999年から建築設計事務所を共同主宰。戸建住宅の設計や住まいを一新するリノベーションを中心に活動。インテリアに関する著作も手掛ける。
2006年より一般財団法人住まいづくりナビセンターの住まいのナビゲーターとして多くの住まいづくり相談を受けるとともに、セミナー講師としても活躍。

*全国の登録事業者が表示されますので、お住まいのエリアに絞って検索ください。

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