
風呂・浴槽
更新日:2025年08月15日
「風呂キャン界隈」に朗報?!シャワールームの魅力とリフォーム事例 NEW
掲載日:2025年8月15日

毎日のように観測史上最高気温を更新する日本の夏。
「暑すぎて浴槽になんかつかっていられない!」という方も多いのではないでしょうか。2024年春には「風呂キャンセル界隈」というネットスラング(ネット上の俗語)も登場。多忙や心身の疲れから浴槽につかる入浴自体を負担に感じる人が増えている現代社会の一面を映し出しています。
実際にリサーチ会社が行った調査※1によると、お風呂に入るのが「好き」と回答した人は64%に上るものの、「面倒」と感じている人も36%おり、その割合は増加傾向にあります。
このように、ライフスタイルの変化で湯船に浸かる習慣がない「浴槽キャンセル界隈」とも言える人々が増加傾向にある今、省スペースで掃除の手間も減らせる「シャワールーム」が、水まわりリフォームの新たな選択肢として注目されています。
本記事では、シャワールームの基本知識からメリット・デメリット、そして後悔しないための注意点まで、豊富な情報と具体的な事例を交えて徹底解説します。

1. シャワールームとは?基本知識と特徴
そもそもシャワールームって何?という人も多いはず。ざっくり言うと、バスタブ、浴槽のないシャワー専用スペースのこと。防水性の高いパネルや床で囲まれた空間に、シャワー設備だけを備えたものが一般的です。
ユニットバスと混同されがちですが、最大の違いは、浴槽の有無です。ユニットバスは浴槽と洗い場がセットになっていますが、シャワールームはシャワー機能のみに絞ることで、よりコンパクトな空間を実現します。
浴槽につかるのは面倒でも“自分らしく快適にシャワー時間を楽しみたい”という人にとって、シャワールームは相性抜群です。
2. その浴槽、使ってる?シャワールームがもたらす4つのメリット
浴槽を使わないライフスタイルの人にとって、シャワールームは多くのメリットをもたらします。
メリット1:掃除が圧倒的に楽になる【タイパ向上】
浴槽がないだけで、日々の掃除は劇的に楽になります。湯垢が溜まりやすい浴槽の手入れから解放され、掃除はシャワー後の水滴を拭き取り、排水溝を清潔に保つだけで済みます。カビの発生も抑制しやすく、忙しい現代人にとって大きな時間的メリットと言えるでしょう。
メリット2:省スペースで居住空間が広がる【スペパ向上】
浴槽をなくすことで生まれるスペースは、0.5畳から1畳ほど。この空間を脱衣所の収納拡充や、より大きな洗濯機の設置スペースとして有効活用できます。限られた空間を最大限に活かす「スペースパフォーマンス」を重視する、都市部の住宅や一人暮らしの方に最適です。
メリット3:光熱費を節約できる【コスパ向上】
シャワー時間にもよりますが、湯船にお湯を張るよりも水道代やガス代を抑えられる可能性があります。家族がそれぞれシャワーを浴びる場合でも、湯はり+追い焚きにかかるコストと比較検討する価値は十分にあります。
メリット4:リフォーム費用を抑えられる
シャワールームの製品本体は、浴槽がない分ユニットバスよりも安価な傾向にあります。これからセカンドバスルームの増設を検討している場合も、ユニットバスを設置するより費用を抑えることが可能です。
3. 後悔しないために知るべきデメリットと対策
多くのメリットがある一方、シャワールームには知っておくべきデメリットも存在します。導入後に後悔しないよう、対策と合わせて確認しましょう。
デメリット1:冬場に寒さを感じやすい
浴槽のお湯からの輻射熱(ふくしゃねつ)がないため、冬場は寒さを感じやすいという声があります。
対策:
● 断熱性の高い窓やパネルを選ぶ:リフォーム時に断熱性能を考慮することで、室温の低下を防ぎます。
● 入浴前にシャワーで床や壁を温める:服を脱ぐ前に熱めのシャワーで浴室全体を温めておくだけでも体感温度は大きく変わります。
デメリット2:水漏れ・排水音のリスク
特に2階以上に設置する場合、階下にシャワーの排水音が響く可能性があるほか、防水処理が不十分だと水漏れのリスクがあります。
対策:
● 設置場所に配慮する:寝室の真上などは避け、音が響いても問題ない場所への設置を検討しましょう。
● 信頼できるリフォーム会社に依頼する:防水工事の実績が豊富な業者を選び、保証内容を確認することが重要です。
デメリット3:ライフスタイルの変化に対応しにくい
将来的に家族構成が変化したり、介護が必要になったりした場合、浴槽がないことが不便になる可能性があります。また、不動産売却時に、浴槽がないことがマイナス評価に繋がるケースも考えられます。
対策:
● 長期的な視点で検討する:自身のライフプランを考慮し、本当に浴槽が不要かを慎重に判断しましょう。
● 介護対応モデルを検討する:介護を見据えた製品も存在します。信頼できるリフォーム会社に相談しながら選ぶことが重要です。
4.シャワールームのリフォーム事例
ここではリフォーム評価ナビに掲載されているシャワールームのリフォーム事例を紹介します。



シャワールームまとめ
「風呂キャンセル界隈」という言葉に象徴されるように、現代人のライフスタイルは多様化しています。毎日のお風呂が負担に感じる方や、より合理的でミニマルな暮らしを求める方にとって、シャワールームは「無理なく快適な暮らし」を叶える極めて有効な選択肢です。
掃除の手間や光熱費を削減し、限られた居住空間を有効活用できるなど、多くのメリットがあります。もちろん、冬場の寒さや将来のライフプランといったデメリットも存在しますが、適切な対策と慎重な検討を行うことで、後悔のないリフォームは十分に可能です。
この記事を参考に、ご自身の家族構成やライフスタイルを見つめ直し、これからの「ちょうどいい水まわり」の形を考えてみてはいかがでしょうか。まずはリフォーム会社に相談し、専門家のアドバイスを聞いてみることから始めるのがお勧めです。

◆執筆者
一般財団法人住まいづくりナビセンター リフォーム評価ナビ 事務局K
リフォーム評価ナビの事務局にて、リフォームの良さを広めるための広報や広告宣伝に10年近くたずさわる。
趣味は、食べ歩きとキャンプ(5年くらいできていない)。
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