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更新日:2025年06月20日

部屋の広さ、諦めていませんか?広く見せる方法・秘訣を紹介 NEW

掲載日:2025年6月18日

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「なんだか部屋が狭く感じる」

「もっと広々とした空間でゆったり過ごしたい」

——そう感じたことはありませんか?特にマンションや限られたスペースの住宅では、誰もが一度は抱える悩みかもしれません。

でも、諦めるのはまだ早いです。

実は、リフォームで「物理的な広さ」だけでなく、「体感的な広さ」も劇的に変えることができるんです。
「広く見せる」という視点は、住まいの満足度を格段に向上させるカギとなります。

この記事では、まず部屋が狭く見える原因を解明し、その上で今すぐ実践できる手軽な工夫から、リフォームだからこそ実現できる本格的な「広く見せる」方法まで、具体的にご紹介します。また実際に広く見せるための工夫を取り入れたリフォーム事例も紹介しています。

読み終える頃には、あなたの理想の広々とした空間がきっと見えてくるはず!
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1. なぜ「狭い」と感じるのか?部屋が狭く見える原因を徹底解剖

部屋が狭いと感じる原因は、本当に物理的な広さだけでしょうか?
実は、私たちの心理や視覚が大きく影響している場合があります。

部屋の広さには、「物理的な広さ」「視覚的な広さ」の2種類があります。

物理的な広さは、床面積で測られる実際の広さのこと。
一方で視覚的な広さとは、家具の配置や色の使い方、照明などによって、私たちが目で見て感じる広さのことです。

では、具体的にどんな要素が部屋を狭く見せているのでしょうか?いくつか当てはまるものがないか、考えてみましょう。

  • 物の多さ、散らかり:物が多すぎたり、収納が足りずに散らかっていたりすると、空間が圧迫されて狭く見えます。
  • 家具の大きさや配置:部屋の大きさに合わない大きな家具や、壁から離して置かれた家具は、通路を狭め、視覚的な圧迫感を与えます。
  • 色の使い方(壁・床・家具):暗い色や重たい色の組み合わせは、空間を実際よりも小さく見せてしまいます。
  • 照明の暗さ:部屋全体が暗いと、奥行きが感じられず、閉鎖的な印象を与えがちです。
  • 奥行きのなさ:手前に物が密集していたり、視線の先に遮るものがあったりすると、空間の奥行きが感じられません。


  • 心当たりがありましたか?これらの原因を理解することで、より効果的な対策が見えてきます。

    2. まずはここから!今すぐできる「広く見せる」方法

    リフォームを本格的に考える前に、まずは手軽に試せる「広く見せる」小ワザから実践してみましょう。
    これらの工夫だけでも、部屋の印象は大きく変わるはずです。
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  • 整理整頓・断捨離で「余白」を作る: まずは、不要なものを減らすことから始めましょう。物理的なスペースを確保するだけでなく、視覚的なノイズをなくすことで、部屋全体がすっきりと広く見えます。特に床に直接置かれたものは、部屋を狭く見せる最大の要因。床面積をできるだけ多く見せるのがポイントです。

  • 家具の配置を見直す: 家具はできるだけ壁に寄せて配置し、部屋の中央に広いスペースを確保しましょう。また、背の低い家具を選ぶことで、視線が奥まで抜けて天井が高く感じられ、開放感が生まれます。脚のあるソファやテーブル、ガラスやアクリル素材の透明なインテリアなど、抜け感のある家具もおすすめです。

  • 色の使い方: 部屋を広く見せるには、膨張色(白、アイボリー、淡いグレーなど)を基調にするのが効果的です。大きな面積を占める家具の色の統一感を出すことで、空間に広がりが生まれます。色のコントラストをつけすぎないのがポイント。壁や天井の色と床の色を合わせると、より一体感が生まれます。

  • 照明の工夫: 部屋全体を明るくすることで、空間の奥行きが感じられやすくなります。天井のシーリングライトだけでなく、間接照明で壁を照らすと、壁の向こうに空間があるように見え、奥行き感を演出できます。また、複数箇所からの光で部屋の隅々まで照らすことで、影が減り、より広々とした印象になります。

  • 鏡の「錯覚」を活用: 鏡は、光を取り込み、部屋を広く見せる魔法のアイテムです。特に、壁に大きな鏡を設置すると、空間が倍になったような視覚効果が得られます。窓の対面に設置すれば、外の景色が映り込み、開放感がさらに増します。

  • 視線の抜けを意識する: 部屋に入ったときに、視線が奥まで抜けるように意識しましょう。窓やドアの前に物を置かない、背の高い家具を入り口付近に置かないなど、少しの工夫で部屋の見え方は大きく変わります。
  • 3. リフォームだからこそ実現できる!劇的に部屋を広く見せる秘策

    手軽な小ワザで部屋の印象は変わりますが、リフォームではさらに踏み込んだ「広く見せる」空間づくりが可能です。
    ここでは、本格的に開放的な住まいを実現するためのリフォームプランを具体的にご紹介します。
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    間取りの変更で「物理的な広さ」と「視覚的な広さ」を最大化!

    リフォームの醍醐味は、間取りを大胆に変更できる点にあります。
    これによって、物理的な広さも視覚的な広さも大きく拡大できます。

  • 壁の撤去(LDKの一体化など): 最も効果的なのは、壁を取り払ってLDK(リビング・ダイニング・キッチン)を一体化することです。これにより、複数の部屋が一つになり、圧倒的な開放感が生まれます。

  • 廊下をなくす廊下をなくし、そのスペースをLDKなどに取り込むことで、より広い生活空間を確保できます。

  • 可動間仕切りや引き戸の活用: 完全な壁の撤去が難しい場合や、フレキシブルな空間利用をしたい場合は、可動間仕切りや引き戸が有効です。必要な時だけ閉めて個室として使うなど、生活スタイルに合わせて空間を変化させられます。

  • クローゼットや収納スペースの工夫:ウォークインクローゼットや壁面収納などを設けることで、部屋の床面積を有効活用し、より広く見せることが可能です。デッドスペースになりがちな梁下や柱の出っ張りなども、造作家具で一体化させれば、見た目もすっきりして広がりを感じさせます。
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    内装材の選定で「空間の連続性」を意識する

    内装材の色や質感は、部屋の印象を大きく左右します。広く見せるためには、統一感と明るさが重要です。

  • 床材 明るい色のフローリングや、大判のタイルを選ぶと、空間が広く見えます。床と壁の色を大きく変えず、視覚的な連続性を持たせることで、空間の繋がりが強調され、広がりを感じさせます。木目の方向を長手方向に揃えるだけでも、奥行きが感じられるようになります。

  • 壁材: 壁材は、白やアイボリー、淡いグレーなどの明るい色を基調にすることで、部屋全体が明るく、開放的な印象になります。また、エコカラットなどの機能性壁材は、デザイン性が高く、部屋の雰囲気を損なわずに、調湿・消臭効果も期待できます。シンプルなデザインの壁材を選ぶことで、視覚的なノイズを減らし、空間をすっきりと見せられます。
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    照明計画で「光のトリック」を最大限に活用する

    照明は、単に部屋を明るくするだけでなく、空間の奥行きや広がりを演出する重要な要素です。

  • ダウンライトや間接照明で、空間をすっきりと見せる: 天井に埋め込むダウンライトは、器具の存在感がなく、天井をすっきりと見せることができます。また、間接照明を壁や天井に仕込むことで、光が壁を伝い、奥行き感や広がりを演出できます。メイン照明をなくし、複数の間接照明で空間を照らすことで、より洗練された印象になります。

  • 調光機能付き照明で、シーンに合わせた光の演出: 調光機能付きの照明を導入すれば、昼間は明るく、夜は落ち着いた光にするなど、シーンに合わせて光の量を調整できます。光の強弱によって、部屋の雰囲気が変わり、空間の表情を豊かにします。

  • 天井埋め込み型エアコンや換気扇で、器具の存在感をなくす: エアコンや換気扇などの設備を天井に埋め込むタイプにすることで、空間から余分な凹凸がなくなり、よりすっきりと広々とした印象になります。視覚的なノイズを徹底的に排除することが、広く見せるためのポイントです。
  • 4.部屋を広く見せる!リフォーム成功事例に学ぶヒント

    ここからは、実際に部屋を広く見せることに成功したリフォーム事例を「リフォーム評価ナビ」からご紹介します。具体的なイメージを掴む参考にしてください。
    ※以下の参考事例は全て「リフォーム評価ナビ」登録事業者の施工事例です。
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    リフォーム事例1:天井撤去で縦の広がりを創出

    “リフォームの重要なポイントとして、1階の天井を撤去し、木造の構造を露出させることで、開放的で広々とした空間を作り出しました。内部の壁の撤去も行い、より一層の抜け感を実現しました。”
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    リフォーム事例2:キッチンをオープン化し、明るく開放的に

    “以前は垂れ壁があり、キッチン内が少し暗めで閉鎖的でした。既存のキッチン扉も茶色でしたが、オープンなキッチンにして扉カラーもホワイト系に変え明るくなりました。”
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    リフォーム事例3:ミラーとエコカラットで視覚効果を最大化

    “リビングの壁掛けテレビを設置する面にエコカラットとミラーを貼りました。テレビボードはフロートタイプをオーダーで造作しました。壁面上部を横ラインのミラーで施工することによって、視覚的に広がりを感じます。家具下の間接照明や、L型で造作した天井間接照明が上質なリビング空間を演出しています。“
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    リフォーム事例4:部屋数を減らし、可動間仕切りでフレキシブルに

    “部屋数を減らしてリビングに取り込み、開放感のあるLDKを設計しました。リビングに隣接している寝室との間の引き戸は、開け放つとさらに開放感のある広い空間となります。またウォークスルーできるクローゼットを新たに設けました。”

    まとめ

    部屋を広く見せる方法は、手軽な整理整頓や家具の配置の見直しから、間取り変更や内装材、照明計画といった本格的なリフォームまで、多岐にわたることがお分かりいただけたでしょうか。

    特にリフォームは、単に「狭い」という悩みを解決するだけでなく、あなたのライフスタイルに合わせた理想の空間を実現するための強力な手段です。

    この記事を読んで、具体的にリフォームを検討し始めた方は、ぜひ専門家にご相談ください。あなたの理想を形にするための最適なプランを、プロの視点から提案してくれるはずです。
    「リフォーム評価ナビ」では地域密着の事業者が登録されています。事業者を比較・検討しながらあなたにぴったりのリフォーム会社を選びましょう!
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    ◆執筆者
    一般財団法人住まいづくりナビセンター リフォーム評価ナビ 事務局K

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