屋根材の重さで耐震性能が変わる!?屋根材の選び方や施工方法を解説!

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屋根材の重さで耐震性能が変わる!?屋根材の選び方や施工方法を解説!

住まいの耐震性の上げるためには、基礎や土台、柱などの構造体を建築基準法に沿って頑丈なものにする必要があります。

ここで注目したいのが家の上に載っている屋根。重い屋根のままだと重心の位置が高くなり、地震の揺れを増幅させてしまうといわれます。一方、屋根材を重いものから軽量なものに変えることで耐震性能が上がることも。屋根材選びも、耐震性能を上げる選択肢の1つです。

屋根材の重さで耐震性が変わる

建築基準法では建物の重さによって耐力壁の必要量を定めています。

基準となるのが主に屋根材の重さ。重い屋根材には陶器瓦やセメント瓦、軽い屋根材としてはスレート瓦、金属屋根材が分類され、壁量を計算する「必要係数」が決まっています。つまり、屋根材の重さが、耐震設計やリフォームにも深くかかわっているといえるでしょう。

例えば耐震診断で壁量が不足していると判断された場合には、窓を少なくして壁を補強する方法がありますが、屋根材を軽量なものに替えることで既存の開口部を残す事例もあります。

まず、耐震性の観点から屋根材の特徴を確認しておきましょう。

古い木造住宅に多いのが粘土瓦(陶器瓦、いぶし瓦など)で、非常に耐久性が高いのが特徴ですが、重量もあるので、その荷重をしっかりと支える構造体が必要になります。

粘土瓦よりも軽いのがセメント瓦です。そして最近の住宅に見られるのが、化粧スレート(コロニアルなど)や金属系(ガルバリウム鋼板など)の屋根材。スレートは重ね葺きや葺き替え、金属系は塗り直しなどの定期的なメンテナンスが必要になりますが、軽いので耐震性向上をはかるうえでメリットもあります。

施工方法とメンテナンスが大切

屋根材を軽くすれば計算では重量に比例する壁量が少なくて済みますし、耐震等級1以上を満たしながら開口部を大きく取るといったリフォームの汎用性が広がるかもしれません。

ただ、重い屋根材に分類される陶器瓦も、必ずしも地震に弱いというわけではありません。味わいのある瓦葺きを残したい場合は、それを支える土台、構造を強くしてバランスの取れた躯体を作ること、また落下を防ぐために定期的なメンテナンスを行うことが大切です。しっかりとした施工方法も求められており、日本瓦工事業連盟では、瓦1枚に対して1本ずつクギでとめ、建物の躯体と一体化する独自の「ガイドライン工法」を推奨しています。

すべての屋根材で大切なのが劣化の補修です。

特に屋根下地の野地板に多く使用される構造用合板やコンクリート型枠用合板は経年劣化で傷んでしまうこともあるので、大きな損傷が見られるなら葺き替えて防水処理からやり直すことを検討しましょう。

ガルバリウム鋼板の屋根材もかみ合わせが悪かったり、壁際の雨抑えの施工が悪くすき間を埋めていたコーキングがはがれてしまったりすることもあるので、定期的なメンテナンスが大切です。

また太陽光発電パネルを設置すると、その分の荷重が増えます。耐震性に問題が生じないか、屋根材の補強が必要ないかを検証をおすすめします。

新素材を使った軽量屋根材も

耐震性を考えた場合、どんな屋根材を選べば良いのでしょう。

重いとされる日本の瓦ですが、瓦同士を固定する構造で地震の揺れや風に耐えるように設計された「防災瓦」が主流になってきました。鶴弥の「防災和形瓦」は、斜め上の瓦としっかりとかみ合うように、瓦の左上と右下のジョイント部分に突起がついています。また瓦をクギで固定するので、古い家屋の瓦屋根に使われていた土葺き工法に比べて屋根の重さを最大60%軽量化できるといいます。

また、耐震性を高めるため、新しい素材を使って軽量したうえ見栄えも良い屋根材が開発されています。

ケイミューの「ROOGA」シリーズは、「Hybrid PIF」という特殊素材を使うことで軽量化した屋根材。従来の瓦と同じ厚さながら、重さは陶器平板瓦の約2分の1程度。

新東の「CORONA」などは、天然石とガルバリウム鋼板を合わせた超軽量リフォーム用屋根材で、軽いのはもちろん、天然石ならではの質感があるのが特徴です。

耐震性だけでなく遮音性、遮熱性などの機能を付加した屋根材もあります。デザイン、耐久性、メンテナンスの頻度、コスト、立地条件などを考慮しながら、最適な屋根材を選びましょう。

画像:ROOGA「雅」(ケイミュー)

画像:ROOGA「鉄平」(ケイミュー)

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