トイレリフォームでゲストも感動する最新トイレに
我が家に知人を招いて楽しむライフスタイルが浸透するにつれて、トイレや洗面もゲストを意識して設けるケースが増えています。
従来は、家族用とゲスト用を区別する発想はありませんでした。家族用のものを使ってもらうのが当たり前だったのですが、ゲストが多く訪ねてくるようになるにつれて、店舗などにあるおしゃれなトイレを参考に、デザインや使い勝手にこだわったトイレを設けるようになっています。
タンクレスで美しくなったトイレのデザイン
タンクレストイレが登場したのは今から20年以上前の1993年のことでした。洗浄のための水をタンクに貯めておく従来のスタイルから、水道管直結で水を勢いよく流す洗浄方式が開発され、トイレ空間からタンクが消えました。このタンクレス化によって、便器はコンパクトになり、デザインは大きく進化しました。座りやすさだけでなく、上から、また横から見たときの美しさまで検討され、無駄な凹凸や線を極力減らしたスタイリッシュなものが誕生しました。
また、タンクレス化や便器そのもののコンパクト化によって、同じ広さであっても、従来に比べて空間が生まれ、それを利用してコンパクトにデザインされた手洗い器をトイレ内に付けることも可能になりました。従来の給排水管を利用することから工事の手間も少なく、トイレ空間を使いやすく、また美しく変身させるものになっています。
スタイリッシュなデザインで空間も美しく
便器のデザインがタンクレスでスタイリッシュなものに変わるにつれて、トイレ空間全体のデザインも、それにふさわしいものにリフォームする人が増えています。
最近は、壁の仕上げのバリエーションも豊富になり、質感の豊かな塗り壁や色・デザインの美しい輸入クロス、さまざまな色・デザインが楽しめるタイル、さらにカラフルなペイントなど多くのスタイルがあります。トイレ空間は面積が狭いことから、ややコストの高い素材や仕上げ方法を採用しても、それほど高額にはなりません。
また、居室と異なり、常にそこに滞在するという場所ではないので思いきった色使いやデザインも試すことができます。ゲストのおもてなしという観点からも、トイレの内装デザインを楽しむ人が増えています。1階と2階にトイレがあるという場合は、2階を家族用、1階をゲスト用にと振り分け、1階はリビングなどのインテリア全体の雰囲気に合わせてデザインすれば、気持ちよく案内できるトイレが誕生します。
照明、採光にも一工夫を
従来のトイレの空間には換気と採光のために小さめの引き違い窓を設けるのが一般的でした。北側の壁面に、窓格子付きで小さな窓が並んでいる住まいを見ることは少なくありません。トイレ、洗面がそこにあるのだと、外から見ても想像が付きます。外観デザインという意味でも、決まり切った水回りの小さな窓は魅力がありません。
もともとトイレの窓には、外を眺める機能は不要です。換気も機械換気設備が備えられ、住まい全体の換気計画もしっかりと立てられているので、トイレの窓を大きく開けて換気するという必要もありません。必要なのは採光のための機能というわけです。そのためには、例えば床から天井まである曇りガラスの細いスリット窓を設ける、というデザインはいかがでしょうか?細くても、高さがあるので合計面積は大きく、光も十分に取り込めます。
また、外観デザインのアクセントとしても有効です。照明も、間接照明などを使って、トイレ内の壁全体を浮かび上がらせたり、スポットライトやダウンライトを使って陰影をつくれば、空間に奥行き感をつくることができます。このように小さな空間なのでいろいろな冒険もできるのがトイレリフォーム。住まいのリフォームの始めの一歩としても楽しむことができます。
*全国の登録事業者が表示されますので、お住まいのエリアに絞って検索ください。