ベランダ床材にはどんな種類・特徴があるの?お手入れや掃除しやすい床材は何?

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ベランダ床材にはどんな種類・特徴があるの?お手入れや掃除しやすい床材は何?

掲載日:2023年10月19日

我が家の室内から一番身近な外部空間は、ベランダ、テラス、バルコニーなどの空間です。 これらの外部空間が気持ちよく使えるようになれば、我家の楽しみ方も多様化します。 
ここではこれらの外部空間を総称して「ベランダ」と呼び、どのようなベランダ床材を使えば良いかについてお伝えします。
ベランダ床材にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴も異なりますのでご自宅の状況や希望にマッチした種類を選びましょう。

今回は、ベランダ床材の種類や特徴をご案内します。併せて、掃除しやすいベランダ空間づくりのポイントや、床材を交換する際の注意点を解説します。ベランダのリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

ベランダ床材の種類・特徴

ベランダ床材と一口に言っても、以下のようにさまざまな種類があります。

  • 天然木床材
  • 人工木床材
  • 金属製床材
  • タイル系床材
  • 樹脂製床材
  • 人工芝

それぞれ特徴が異なりますので、ポイントを押さえましょう。
では、ひとつずつ解説していきます。

天然木床材

天然木床材は、ウッドデッキによく使用されている木材です。木ならではの温かみのある質感や高級感あふれる見た目を楽しめます。天然木床材には、おもにハードウッドとソフトウッドの2醜類があり、それぞれ特徴があります。

床材の種類 樹木の種類特徴
ハードウッド イペ・ウリン・セランカンバツなど ・耐用年数が約15~30年と長く、耐久性に優れている
・メンテナンスしやすい
・硬い材質で加工が難しい
・高価格
ソフトウッド マツ・サイプレス・ホワイトウッドなど ・柔らかい材質で加工しやすい
・ハードウッドよりも安価
・腐食しやすく、防水メンテナンスが必要
・シロアリ対策が必要

リビングにつながっているベランダ床材にハードウッドを採用すれば、第2のリビングとして開放感のある空間を演出できます。ただし、ハードウッドは防水性が高く耐久性に優れているものの、ソフトウッドと比べて高価格です。それぞれの特徴をふまえた上で、予算も考慮しながら選びましょう。

人工木床材

人工木床材とは、細かく粉状に砕いた木材をプラスチック樹脂で固めて成形した樹脂製木材です。木材を多く配合した人工木床材ほど天然木床材に近い質感を実現しますが、配合率が低いとプラスチックの印象が強くなります。また、プラスチック樹脂にもポリプロピレンやABS樹脂などの種類があり、それぞれ特性が異なる点に留意しておきましょう。

人工木床材は表面がスベスベで凸凹がなく、天然木床材のようにささくれません。特に、小さなお子さんが裸足のままベランダで遊ぶようなシチュエーションでも、比較的安心です。天然木床材よりもメンテナンスしやすいメリットもあります。木材の配合率やプラスチック樹脂の種類によっても異なりますが、天然木床材と比べて価格は安い傾向があります。

金属製床材

ステンレスやスチール、アルミなどの金属を使用しているのが金属製床材です。おもに、メーカー製のバルコニーに採用されています。もっとも一般的に使用されるのがアルミで、優れた耐久性とメンテナンスしやすさが特徴です。また、軽量で錆びに強く、加工しやすいメリットもあります。カラーやデザインの選択肢が多いのも魅力です。

ただし、金属製床材は熱伝導率に優れており、触ると夏は熱く冬は冷たいのがデメリット。塗装が剥がれると、その部分から劣化が進行してしまう恐れもあります。定期的な掃除やメンテナンスも必要ですが、木材系の床材と比べて安価なものが多いでしょう。

タイル系床材

石材や陶器を原料とするのがタイル系床材です。デザインの自由度が高くて多くの種類があり、大きさの異なるタイルや色違いを組み合わせることも可能。天然木床材のように腐食する心配がなく、長く使えるのも特徴です。防水性が高くて雨にも強く、汚れたら水で流すだけとお手入れしやすいメリットもあります。

ただし、種類によっては汚れが落ちにくい場合も。また、ほかのベランダ床材と比べて重量があり、施工できる場所が限られます。ベランダの耐久性を考慮すると、後付けリフォームには不向きです。価格も、人工木床材や金属製床材と比較して高めな点にも留意しておきましょう。

樹脂製床材

塩化ビニルなどの樹脂で作られているのが樹脂製床材です。木材を配合している人工木床材よりも安くて軽く、断熱性に優れているメリットもあります。また、デザインの自由度も高く、手軽に床材を交換しやすいのも魅力です。ただし、他の床材と比較し、耐久性が弱く、劣化しやすい傾向があります。紫外線の影響で色あせたり、ヒビが入ったりなどの声も聞かれますので、日当たりが良いベランダの床材に使用するなら注意が必要です。

樹脂製ウッドデッキ取り替え|株式会社いつき家のリフォーム事例

人工芝床材

小さなお子さんやペットのいる家庭におすすめなのが人工芝床材です。自然の雰囲気を手軽に楽しめます。天然芝と異なり、お手入れしやすいのもポイント。高級感では天然芝に劣るものの、メンテナンスが楽、かつ耐久性とクッション性が叶います。ただし、水が溜まりやすくないか、水はけのチェックはしっかりおこなってから採用しましょう。

掃除しやすいベランダ空間づくり3つのポイント

ベランダ床材をリフォームしたい方の中には、掃除しやすいベランダにしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。きれいな状態を保つにはこまめなメンテナンスが欠かせないものの、掃除しやすいベランダの特徴も押さえておくと日々のお手入れが楽になります。以下では、掃除しやすいベランダの3つの特徴を解説しますので、参考にしてみてください。

必要以上に物を置かない

ベランダに物を置きすぎると、周辺にゴミやほこりが溜まりやすくなります。また、雨水で周りが汚れやすくなり、掃除が大変になってしまうので注意が必要です。必要以上に物を置かず、すっきりとした空間づくりを心掛けましょう。

床にプランターを置いていない

床にプランターを直に置いてしまうと、土や砂によってベランダが汚れてしまいます。特に、水やりして鉢内の土が流れ出すと掃除が大変です。植物をベランダで育てて観賞を楽しみたいなら、直接床にプランターを置かず専用の棚を設置しましょう。床に直接置くと雑な印象になりやすいのに対して、スタイリッシュな空間を演出できます。

掃除しやすい床材を選んでいる

お手入れしやすさを重視するなら、掃除しやすいベランダ床材を選びましょう。ただし、耐久性や見た目、防水性なども重要です。木材と樹脂を合わせた人工木床材なら水洗いするだけと、掃除しやすく耐久性にも優れています。木材の配合率が高いタイプは、高級感のある見た目も楽しめるほか、腐食する心配もありません。天然木床材も魅力的ではあるものの、シロアリ対策が必要になる点に留意しておきましょう。

ベランダ床材の掃除・メンテナンス方法

土埃やゴミの溜まりやすいベランダ床材をきれいな状態を保つには、正しい掃除とメンテナンス方法を知っておくのが重要です。
どの床材でも共通して言えることは排水を良くすることが肝心です。例えば、ベランダの排水溝に枯れ葉やゴミが溜まっていると排水できません。滞った水は汚れを含み、ベランダ床材にとっても良いものではありませんので、こまめに排水溝のゴミを取り除いておきましょう。

それでは、以下で木材系と、金属・タイル・樹脂系床材の掃除の仕方やメンテナンス方法を解説しますので、ポイントを押さえていきましょう。

木材系

木材系のお手入れは、定期的にほうきを使って掃き掃除するのが基本です。ほこりやゴミを取り除いたら、年に2~3回はデッキブラシで水洗いしましょう。天然木床材の場合は、日焼けや雨風によって色あせしたら塗装も必要です。塗装が剥がれてしまうと見た目が悪いほか、雨風の影響をより受けやすくなります。ウッドデッキ向けの木材保護用塗料が販売されていますので、チェックしてみてください。

ベランダは比較的に風通しが良いものの、日陰で湿気がこもる場所もあります。天然木床材にリフォームする場合は、シロアリ対策もしっかり実施しましょう。

金属・タイル・樹脂系の床材

金属・タイル・樹脂系のベランダ床材の場合は、ほうきでホコリやゴミを取り除いてから拭き掃除しましょう。ただし、雑巾やデッキブラシでゴシゴシと強く擦ってしまうと、床材を傷つける場合があります。しっかり水で濡らしながら拭き掃除・こすり掃除し、なるべくベランダ床材にダメージを与えないように注意しながらおこなってください。

金属製床材は、塗装が剥がれたら塗り直しが必要です。また、タイル系床材の目地にひび割れが発生しているなら補修しなければなりません。

ベランダ床材をリフォームする際の注意点

ベランダ床材をリフォームする際は、既存のベランダの状態を整えておきましょう。以下では、3つの注意点を解説します。

1:補修しておく

既存のベランダに以下のような不具合があれば、補修しておきましょう。

  • ひび割れや剥がれが発生している
  • 雨が降ると水がたまる
  • カビが繁殖している
  • 階下に雨漏りしている

上記のような症状を確認できるなら、早めにリフォーム会社に相談するのがおすすめです。不具合を放置したまま既存のベランダ床の上に新しい床材を乗せると、すぐに補修が必要になる恐れがあります。ベランダ床材のリフォーム後に補修する場合、余計に費用がかかってしまうケースもありますので注意してください。

2:しっかり掃除しておく

ベランダ床材を交換する前に、しっかりと掃除しておきましょう。特に、排水溝に枯れ葉やゴミが溜まっているケースが多いので完璧に取り除いてください。排水溝にゴミよけネットを設置すると掃除が楽になるのでおすすめです。

3:防水処理を施しておく

ベランダ床材を交換したら、防水処理を施して防水性を高めておくのも重要です。ベランダの防水処理にはさまざまな方法がありますので、住宅にあわせて施工しなければなりません。DIYできる方法もありますが、ひとまずリフォーム会社に相談するのがおすすめです。

ベランダ防水リフォーム|株式会社フジホームズ京都本社のリフォーム事例
https://www.refonavi.or.jp/shop/166/gallery/3570#tabAreaGallery

まとめ

ベランダ床材にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。ベランダをリフォームする際は、住宅の事情に合わせてベランダ床材を選ぶのが重要です。ベランダ床材の交換や防水処理で心地よいベランダ空間づくりをお考えでしたら、リフォーム会社に相談しましょう。ご希望やご自宅の事情に適した、ベストなリフォーム内容を提案してくれるでしょう。

◆記事監修
一般財団法人 住まいづくりナビセンター 顧問
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伊奈 智
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一級建築士。九州博多の出身。大学院で都市計画を専攻。社会人になってからは、その大半を晴海一丁目地区(東京)の再開発事業を担当。事務局や権利者等複数の立場で事業に係る。プロジェクトを前に進める為には信頼してもらえる人間関係が重要で「コミュニケーションの大切さ」を学ぶ。平成17年から「住まいづくりのサポート」業務の責任者となり現在に至る。趣味はテニス、スキー。休日家族と楽しむのがストレス発散になっている。

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