屋根の葺き替え工事とは?メリットやタイミング、屋根材の種類などを解説!

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屋根の葺き替え工事とは?メリットやタイミング、屋根材の種類などを解説!

掲載日:2022年11月11日

「最近、屋根の雨漏りや劣化が気になる」「屋根の見た目を一新したい」などの理由から、屋根のリフォームに興味をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。そんな時におすすめなのが、屋根の葺き替え工事です。

屋根の葺き替え工事とは、古い屋根材を撤去し、元からある下地から表部分までの全てを取り替えるリフォーム工事のことです。

今回は、屋根の葺き替え工事の概要や詳細、重ね葺き(カバー工法)との違い、葺き替え工事に使用される屋根材の種類、メリットとデメリット、工事を検討すべきタイミングなどを解説します。

現在屋根のリフォームに興味をお持ちの方や今後屋根のリフォームやメンテナンスを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

屋根の葺き替え工事とは?

屋根の葺き替え工事とは、古い屋根材を撤去して屋根をリフォームする工事のことです。屋根の表部分のみを補修するのではなく、元からある下地から表部分までを取り替える工事です。

屋根の葺き替えには、屋根全体を葺き替える「全面屋根葺き替え工事」と、一部を履き替える「一部屋根葺き替え工事」があります。

葺き替えの範囲ごとに工事費用や工期は異なるため、工事の際は建物の形状や規模、状態を考慮しながら検討する必要があるでしょう。

葺き替え工事に使用される屋根材の種類

葺き替え工事に使用する屋根材の種類は、主に4種類あります。

  • 瓦屋根
  • スレート屋根
  • アスファルトシングル屋根
  • ガルバリウム鋼板屋根

  • ここでは、各屋根材について簡単に解説します。屋根材ごとに性能や外観などが異なるので、屋根材選びの参考にしてみてください。

    瓦屋根

    瓦屋根は、瓦を屋根材として使用する屋根のことです。

    空気層ができるため断熱性が高く、日本の気候に対応しやすい屋根材として親しまれています。耐久性が高く、瓦自体のメンテナンスが少ないというメリットもあります。

    ただし、他の屋根材と比較すると重量がある点がデメリットでしょう。家の高い部分に設置する屋根が重くなると耐震性に影響を及ぼしやすい点に注意が必要です。

    スレート屋根

    スレート屋根とは、セメントを瓦の形に固めた屋根材のことです。カラーベストやコロニアルなどと呼ばれることもあります。

    価格が安く、他の屋根材と比較すると軽量のため、住宅や建物にかかる負荷が少なく、耐震性に優れている点がメリットです。

    ただし、スレート屋根の主成分であるセメントは防水性が弱いので、表面を塗装して使用しますが、経年とともにその塗料の膜が劣化しやすいという欠点があります。

    塗料の膜が劣化すると、防水性が低くなり、カビの発生や色あせ、雨漏りの原因になりえます。そのため定期的なメンテナンスが必要な屋根材ということを覚えておきましょう。

    アスファルトシングル屋根

    アスファルトシングル屋根とは、ガラス基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付けて接着した屋根材のことです。

    シート状で扱いやすい屋根材なので、複雑な屋根形状にも施工しやすいというメリットがあります。石粒で覆われた屋根材なので、傷つきにくく、防水性・耐候性・耐久性にも優れています。石粒の色ごとに豊富なカラーバリエーションがあるので、どんな家にもマッチしやすいという点も魅力的です。

    ただし、厚さが薄いシートなので、強風による剥がれや破れが起きる可能性があります。経年劣化によるトラブルが起こる可能性もあるので、定期メンテナンスが必要になる可能性を考慮しましょう。

    ガルバリウム鋼板屋根

    ガルバリウム鋼板屋根とは、亜鉛メッキ鋼板(トタン)にアルミニウムを加えた素材でできた屋根のことです。

    金属系の屋根材の中では最も耐用年数が長いかつ軽量な屋根材なので、耐震性や雨漏りに強いというメリットがあります。また、素材の吸水性がなく、表面も滑らかで水はけが良いことから緩い勾配の屋根にも施工可能です。

    ただし、金属は素材自体の断熱性能が低いだけでなく、遮音性が低いというデメリットがあります。素材単体で使うと雨音が室内に伝わりやすいため、鋼板の裏には制振材や断熱材を貼るなどの対策が必要になるでしょう。近年では、断熱材一体型の製品も多く販売されています。

    葺き替えと重ね葺き(カバー工法)の違い

    葺き替えは、古い屋根を一度剥がして張り替える施工方法なのに対し、重ね葺き(カバー工法)は、既存の屋根の上に防水シート(ルーフィング)と新しい屋根材をかぶせる施工方法です。

    葺き替えと重ね葺きでは、工事費用や工期が大きく異なります。
    そして、それぞれの施工方法にメリットとデメリットがあるので、各ポイントを押さえておくことが大切です。

    葺き替え工事のメリット

    住宅の安全性を保つために、屋根の手入れは欠かせません。では、葺き替え工事にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、葺き替え工事のメリットについて3点ご紹介します。

    1.下地の着実な補修点検がしやすい

    屋根の葺き替えでは、基本的に古い屋根材を一度全て取り外すため、その際に工事の担当者が屋根の異常を目視で確認しやすいというメリットがあります。

    防水紙や野地板などを含めた下地を目視でチェックできれば、どこにどのような補修を施す必要があるのか把握しやすくなります。

    一方、重ね葺きでは既存の屋根材を取り外すことが少ないので、屋根の防水シートが傷んでいるなどの異常に気付きにくいというデメリットに注意しましょう。

    2.自然災害への対策を強化できる

    屋根の葺き替えは基本的に、下地を補修してから新しい屋根材を張ります。屋根全体を一新するため、屋根の耐久性が高まるだけでなく、台風や大雨など自然災害への対策を強化できるというメリットがあります。

    屋根が老朽化したままの住宅で大雨、台風、ゲリラ豪雨などに遭遇すると、室内まで雨漏りの被害が広がる可能性があるので、屋根のみの補修で済まなくなるケースも多いです。

    そのため、屋根に適切な手入れを施し、耐用年数を延ばすことには、住宅全体にかかる手入れの費用の負担を軽減できるというメリットもあります。

    3.屋根の耐震性を向上させやすい

    瓦屋根などの重めの屋根材から、スレート・ガルバリウム鋼板などの軽い屋根材への葺き替えを行うことで屋根の耐震性を向上させやすいというメリットがあります。

    その理由は、屋根が軽量化されることで住宅の基礎部分や柱にかかる負担を軽減でき、耐震性が向上しやすいためです。屋根の手入れをすることで、屋根自体の耐用年数だけでなく、住宅全体の耐用年数を延ばしやすくなることも覚えておきましょう。

    葺き替え工事のデメリット

    屋根の葺き替え工事には多くのメリットがある一方、デメリットもあります。あらかじめ注意点を把握し、よりベストな工事方法の選択に役立てましょう。ここでは、葺き替え工事のデメリットについて3点ご紹介します。

    1.重ね葺きよりも費用が高額になることがある

    屋根の葺き替えは、既存の屋根をそのまま残す重ね葺きと比べて作業規模が大きくなりやすく、その分費用がかかる傾向があります。施工面積の広さによっては、工事費用が高額になるケースもあります。

    また、アスベストが含まれている屋根材を撤去する際、処分費用が別途かかることがあることも留意しておきましょう。

    2.重ね葺きよりも工期が長くなることがある

    屋根の葺き替えは実質的に「屋根の全面的なリフォーム」となります。そのため、古い屋根の解体・撤去や下地の補修など、さまざまな工程が重ね葺きよりも多くなりがちです。

    したがって、工程が増える分だけ、作業全体が終了するまでの工期が長くなりやすい傾向があります。住宅全体をリフォームする際は、葺き替えの工期によって他の工事の進捗に影響が出る可能性も考慮しておきましょう。

    3.工事中は住宅で生活ができない

    屋根の葺き替え工事中は住宅で生活できないことが多いです。仮に生活可能なケースであっても、工事期間中は雨漏りが発生することもあります。そのため工事期間中の生活手段をあらかじめ確保しておく必要があるでしょう。

    たとえば、数日のみホテルや旅館などに外泊したり、短期間のみの賃貸物件を契約したりする方法があります。可能であれば、別の住宅にお住まいのご家族や親戚の方などに協力してもらい、短期間のみ同居させてもらうことなども検討しておきましょう。

    重ね葺き(カバー工法)のメリット

    重ね葺き(カバー工法)による工事にも、葺き替えとは異なるさまざまなメリットがあります。ここでは、重ね葺き工事のメリットについて2点解説します。

    1.廃材の発生を抑えやすい

    重ね葺きでは既存の屋根をそのまま利用する補修のような内容の工事が多いです。
    そのため、解体や撤去作業による廃材の発生を抑えやすく、ホコリや騒音などのトラブルのリスクを軽減しやすいというメリットがあります。また、解体・撤去作業が発生しなかったときは、その分の費用を安く抑えられることもあります。

    なお、屋根材に有害物質であるアスベストが含まれていると、撤去作業でアスベストが飛散する危険があるため、重ね葺きによる工事で対応するケースもあることを覚えておきましょう。

    2.工事中でも普段通りの生活ができるケースが多い

    屋根の全面的な補修である葺き替えに対し、重ね葺きは、屋根の解体・撤去・下地の処理などの工程は含まない工事が一般的です。そのため、工事中でも雨漏りの心配が少なく、期間中でも普段通りに住宅で生活できるケースが多いというメリットがあります。

    工事内容や屋根・住宅の環境ごとに異なりますが、重ね葺きの方が全体的に工期が短い傾向にあるため、工期を短くしたい事情、要望を伝えると、重ね葺き工事が採用されることがあります。

    重ね葺き(カバー工法)のデメリット

    葺き替え工事と同様、重ね葺きの工事にもデメリットがあります。
    重ね葺きで手入れを考える際も、注意点をきちんと確認しておきましょう。
    ここでは、重ね葺き工事のデメリットについて2点ご紹介します。

    1.屋根の種類や状態に応じて工事内容が限られる

    既存の屋根に新しい屋根材を重ねるように設置する工事の場合、選べる屋根材の選択肢が限定されやすいです。たとえば、瓦屋根には重ね葺きで施工できないケースがあります。

    その理由は、屋根材を重ねることで屋根の重量が増すので、できるだけ軽い屋根材を採用する必要があるからです。屋根が重いと住宅全体にかかる負荷が大きいので、軽い金属製の屋根材が採用されるケースが多いです。

    また、屋根の劣化が想定よりも深刻で、葺き替えリフォームで屋根そのものを一新する方が望ましいケースが後から分かることもあるので留意しておきしょう。

    2.太陽光パネルなどの設置が難しくなることがある

    屋根のリフォームを機に、太陽光発電の導入を検討する方は少なくありません。
    ただし、重ね葺きの際に選択する屋根材によっては、「金属で固定できない屋根材を使用している」などの理由から、太陽光発電などの設置が難しくなることがあるので注意しましょう。

    そして、太陽光パネルを設置するための新しい屋根材だけではなく、専用架台や金具などさまざまなメンテナンス費用が別途かかる点も把握しておきましょう。

    屋根の葺き替えを考えるべきタイミング

    屋根の葺き替え工事を検討すべきタイミングは、生活のささいなポイントに潜んでいることがあります。以下では、葺き替えを検討すべきタイミングの目安について、4つのチェック項目にまとめていますので、参考にしてみてください。

    1.築年数が経っており、特にメンテナンスをしていない

    屋根は、雨風や紫外線などに影響を受けて少しずつ経年劣化していきます。住宅の築年数が長いのにもかかわらず、確認やメンテナンスを定期的におこなっていない場合は、雨風から守れる耐久性が損なわれている可能性があるので、屋根の葺き替えを検討してみましょう。

    まずは、屋根材にひび割れや反り、穴あきなどの症状が出ていないか、信頼できるリフォーム会社に依頼し確認してもらいましょう。

    なお、屋根の具体的な耐用年数は、素材や環境によって異なります。一般的な目安としては、スレート屋根なら20〜30年程度、ガルバリウム鋼板屋根なら25〜35年程度とされているので、参考にしましょう。

    2.雨風が強い日に屋根から物音がする

    雨風が強い日に屋根から物音が聞こえる場合は、経年劣化の恐れがあるため屋根の葺き替えを検討してみましょう。

    劣化でまくり上がった屋根材に強風が吹き付けて、「トントン」と物音がすることがあります。特にトタンやブリキなど金属製の屋根材は錆びに弱く、耐用年数が短い傾向にあるので、劣化に十分注意しましょう。

    実際に物音に気づいてからでは遅いケースもあるので、各屋根材の耐用年数などを目安に、早めの葺き替えをおすすめします。

    3.屋根からの雨漏りが増えた

    「すでに屋根から雨漏りが起こっている」、「以前から雨漏りがみられる」という場合は、できるだけ早く屋根の葺き替え工事を検討しましょう。

    一旦雨漏りが発生してしまうと、住宅全体に影響が及んでしまい、屋根のみを修復してもカビなどのトラブルが住宅に残ってしまうリスクが高まります。

    屋根の葺き替え工事とは別に、住宅の補修費用もかかることがあるため、可能な限り雨漏りが発生する前に屋根の葺き替えを検討しましょう。

    4.住宅全体に湿気が多く感じられる

    自宅で過ごしていると何となく湿気が多い、ムシムシすると感じることが増えたという経験はないでしょうか。もしかすると、その原因は屋根かもしれません。

    屋根材の劣化などで、外の湿った空気が侵入しやすくなっていたり、雨漏りしていたりするケースがあります。
    特に雨が降った翌日に湿気が長く残っていると感じたら注意が必要です。

    カビの発生による健康被害のリスクもあるため、現状以上に深刻化する前に一度屋根の点検とメンテナンスを検討してみましょう。

    屋根の工事は専門知識を持つリフォーム会社への相談がおすすめ

    屋根の葺き替え・重ね葺きを検討する際は、専門知識を持つリフォーム会社への相談がおすすめです。反対に、DIYによる作業はおすすめできません。

    DIYによる作業、点検、リフォームは、屋根に上っての高所作業となるため、非常に危険です。また、DIYの施工に失敗してしまうと、結果的にリフォーム会社に相談せざるを得なくなるため、追加で時間と費用がかってしまう可能性もあります。

    一方、屋根の葺き替えに関する専門知識を持つリフォーム会社でしたら、工事方法や屋根材の種類などベストな提案でサポートしてくれるので安心です。まずは、屋根修理工事の知識や実績が豊富な複数のリフォーム会社に相談し、見積りや日程を比べながら検討すると良いでしょう。

    まとめ

    住宅の屋根は、毎日を安全かつ快適に過ごすための基礎となる重要パーツです。屋根の状態や住宅、周辺環境など、さまざまな要素を考慮し選択をすることが重要です。

    リフォーム会社に屋根の修理を依頼する際は、複数社に作業内容と費用の見積りを依頼する「相見積り」を行うことをおすすめします。見積りを参考に、具体的にリフォームを検討していきましょう。

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