トイレを「和式」から「洋式」にリフォーム!メリット・デメリットをまとめて解説

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トイレを「和式」から「洋式」にリフォーム!メリット・デメリットをまとめて解説

2023年2月3日掲載

トイレを「和式」から「洋式」にリフォームするときに知っておきたいこと。メリット・デメリット、工期などまとめて解説

将来、介護などのことを考えて「和式トイレ」を洋式にリフォームをしたい」と思っている人もいるのではないでしょうか。
ここでは、和式トイレを洋式にリフォームするメリットとデメリット、工事の手順や工期、工事の際に気をつけておきたいポイントなどをご紹介いたします。

和式トイレを洋式にリフォームするメリットとデメリット

まずは和式トイレを洋式にリフォームするメリットとデメリットを解説いたします。

洋式トイレにリフォームするメリット

和式トイレから洋式にリフォームすると、毎日の暮らしが快適なものにかわります。

ラクな姿勢で用が足せる

洋式トイレは「腰掛便座」ともいわれるように、便座に腰を掛けて使用するため、和式トイレに比べて、足腰に負担がかかりにくく、ラクな姿勢で用が足せます。
和式トイレの場合は、便器をまたぎ、腰を落として、両足で踏ん張るような姿勢となるため、用を足している間は、常に両足で体を支えていなければなりません。これが意外に重労働のために、筋力が落ちてくる高齢期になると、トイレに行くことをストレスに感じるようになります。

アンモニア臭などのイヤな臭いが軽減する

和式トイレの便座は、形状的に槽が浅く、尿や便が飛散しやすいために、フチや周辺の床などに、いわゆる「飛び散り尿」などがつきやすいという欠点があります。
トイレのイヤな臭いは、こうした「飛び散り尿」によるアンモニア臭が主な原因です。
和式トイレから洋式にリフォームすると、床などに尿や便が飛散しにくくなるため、トイレ特有のイヤな臭いを軽減することができます。

トイレで使用する水量が少なくなる

TOTOの調査によると、1970年代前半以前は、トイレでの1回あたりの使用水量は20ℓで、1976年ごろは13ℓ、現在ではおよそ6ℓ、と少なくなってきています。その主な要因は、洋式トイレの割合が増えてきたためです。
【参考】Q.03 トイレでどれだけ水を使うの? TOTO環境BOOK[水と環境] | TOTO  https://jp.toto.com/company/csr/csractivity/value/q03/
和式トイレは平たんな部分を洗浄するため、洋式トイレより洗浄のために使用する水を多く必要とするのが一般的です。和式トイレを洋式トイレにリフォームすることでトイレに使用する水量は少なくなり、結果、水道料金の節約も望めるでしょう。

家庭内事故のリスクが軽減する

座った状態から急に立ち上がった時に、立ちくらみを経験したことがある人は少なくないはずです。これは、姿勢を大きく変えたために、血圧が急激に下がったことによって起こる現象です。
和式トイレの場合、しゃがんだ姿勢で急に立ち上がる動作をおこなうため、腰を掛けた状態から立ち上がる洋式トイレより、血液が足の方に集まっていることもあり、立ちくらみなどが起こりやすくなりがちです。
また、トイレは狭い空間であるため、立ちくらみなどを起こした場合、タンクやパイプ、壁などに頭を強くぶつけてしまう可能性があります。
和式トイレから洋式にリフォームすると、こうしたリスクが軽減します。

洋式トイレにリフォームするデメリット

和式トイレを洋式トイレにリフォームするとトイレが大きく変わりますので、デメリットを感じる方もいます。

使用感が大きく変わる

和式トイレと洋式トイレでは、用を足す時の態勢が異なるため、使用感が大きく変わります。
長年続けている日常的な動作は、ほとんど意識せずにおこなえます。たとえば、電気のスイッチひとつとっても、リフォームすることで位置やスイッチのボタンが変わるだけで、しばらくの間はストレスに感じることがあるでしょう。
トイレは毎日、何度も使用するため、和式トイレから洋式にリフォームすることで動作が変わり、ストレスに感じる場合もあります。

お手入れの手間が増えることがある

和式トイレは便座の形状がシンプルで、タンクなどが壁付タイプであるため、床のすみずみまで手が届き、洋式トイレに比べて、掃除がしやすくなっています。
一方の洋式トイレは、便座の形状も複雑で、凹凸面も多いため、へこんだ部分に汚れがたまりやすいうえ、床を掃除する際に奥まで手が届きにくい、というデメリットがあります。
そのため、和式トイレから洋式トイレにリフォームすると、お手入れの手間が増え、掃除に時間がかかってしまいます。

リフォームすることでスペースが狭くなることも!

便座の大きさだけを考えると、和式と洋式ではそれほど大きな違いはありませんが、洋式トイレの場合、タンクが便座の奥に設置されているものが多いため、便座がこれまでの位置より前に押し出されてしまうことがあります。
また、便座をまたいで用を足す和式トイレとは異なり、便座に腰を掛けて使用する洋式トイレは、便座の前で立ち上がったり、男性の場合は用を足したりすることになるため、自分が立つスペースが壁面に近くなり、窮屈に感じられます。

和式トイレから洋式トイレへのリフォームで知っておきたいこと

和式トイレから洋式トイレにリフォームするための手順や工期、事例などをご紹介します。

リフォームの手順

リフォーム手順は、一般的なリフォーム手順と大きな違いはありません。
しかし、トイレは毎日、そして日に何度も使用するため、トイレの機種を選ぶ際には、ショールームなどで実際に見てから選ぶことをおすすめします。

1.業者選び

新築時に依頼した業者や知人の紹介、インターネットなどで情報を収集した業者の中から3社程度を選んで、担当者の対応力やこれまでの施工例などから、信頼できる、しっかりとした業者を選んでリフォームを依頼するようにしましょう。
トイレリフォームの場合は、水詰まりや水漏れなどのトラブルが起こることもあるので、困ったときにすぐに来てもらえる、近くに事務所がある業者を選ぶほうが便利です。

2.見積もり・プランの提示

業者が決まったら、具体的な金額やプランを提示してもらいます。

3.設置するトイレの機種選定

トイレリフォームの場合、カタログだけでなく、ショールームなどで実物を見て、トイレの機種を選ぶようにしましょう。トイレは毎日、何度も使うものですから、自分にあったものを選ぶことが大切です。「価格が安いから」と、金額だけを見て決めてしまうと後悔することは少なくありません。
メーカーのショールームに予約して見学に行くと、専門のスタッフがトイレの特徴だけでなく、水の流れ方や汚れの落ちかたなどについて詳しく説明してくます。
リフォーム業者の担当者にも同行してもらうと、プラン作成などをスムーズに進めることができます。

4.リフォームプラン・金額の決定

担当者と打ち合わせをして、リフォームプランと金額を決定します。

5.契約書の締結

リフォーム工事を依頼する際には、金額が大きくない場合でも、トラブルを未然に防ぐために、必ず契約書を交わすようにしましょう。
最近は、書面ではなく、電子契約などをおこなう業者もいますが、契約日時や契約金額、工事内容、契約者の住所や名前など、きちんと記載されているかを確認しておくことが重要です。

6.リフォーム前の準備

契約を交わして工事が始まる前に、工事内容の確認や申請が必要な場合は、工事前に提出しなければならないことが多くあります。そのため、必要書類などを早めにすませておきましょう。マンションでのリフォーム工事では、事前に管理組合への工事申請が必要な場合がほとんどです。

工程確認
契約書とあわせて、工事内容や工程表なども提出してもらいましょう。工事期間はトイレが使えません。和式トイレから洋式へのリフォームの際には、長期間かかることもあるため、レンタルトイレなどの利用も検討しておきましょう。

片づけ・近隣へのあいさつまわり
トイレリフォームの際は、撤去した便器などの搬出や新しい便器や資材などの搬入があるため、養生などをおこないます。
そのため、工事担当者が出入りする玄関からトイレまでの通路は、片づけておくようにしましょう。
撤去の際には、大きな音が出る場合もあります。また、工事車両なども出入りするため、近隣にリフォームすることを事前に伝えておくほうが無難です。

必要書類の作成・提出
マンションでのリフォームの場合、管理規約によって、事前に工事申請をおこなう必要が出てきます。工事内容によっては、リフォームの中止勧告だけでなく、原状復帰費用などを求められることもあるため、早い目に管理組合に必要書類を申請しておきます。
また、補助金などを申請する場合、工事前に必要書類を提出し、許可がおりてから工事をおこなう必要があります。許可が出る前に着工してしまうと、補助金が出ない場合があるため、事前に申請しましょう。
業者によっては、こうした書類の作成や提出などをおこなってくれるところもあります。

7.着工

着工したら、工事内容どおりに工事がおこなわれているかをチェックします。疑問点などがあった場合は、早めの段階で担当者に問い合わせるようにしましょう。

8.工事後の検査・引き渡し

工事が終了したら、契約内容どおりに工事が行われたのかを、担当者と一緒に確認します。この際に、問題がある場合は、是正工事を依頼します。
契約内容どおりに工事がおこなわれていることを確認したら、引き渡しです。
引き渡しの際には、工事保証やアフターメンテナンスなどをしっかり確認しましょう。

リフォームの工期

洋式トイレの便座を交換するだけのリフォームの場合は、およそ2~3時間程度で工事は終わります。
しかし、和式トイレから洋式にリフォームする場合は、便座の撤去や配管工事のほか、床面に段差が設けられていることも多いため、床面の段差解消工事や内装工事、新しい便座の設置などが必要になります。そのため、2~5日程度の工期が必要です。状況によっては、もう少し時間がかかる場合があるでしょう。

リフォーム事例

和式トイレから洋式トイレにリフォームした事例です。

トイレリフォーム|サンワホームの施工事例

和式便座を撤去し、段差を解消。新しい洋式便座はコンパクトサイズで、フチなし形状でお手入れがしやすいタイプのものが用いられています。

ビフォー
施工前の写真です。

アフター
トイレ自体は綺麗にお使いで手すりも付いているのでまだまだ使用可能でしたが、将来のことを考え和式から洋式にリフォームされました。

洋式トイレにリフォームするなら、ここもチェック

和式トイレから洋式トイレにリフォームするなら、リフォーム後の暮らしを考えて、プランを検討することをおすすめします。

自動洗浄機能付き便座なら、お手入れもらくらく!

和式トイレから洋式トイレにリフォームすると、これまでより掃除の手間がかかることがあります。
最近の洋式便座には、自動洗浄機能のついた便座や汚れがつきにくい表面加工が施してあるもの、汚れが入り込みやすい凹凸面を少なくした形状のものなどがあります。こうした機能がついた便座なら、お手入れもラクになります。
また、除菌効果のある水で洗浄をしたり、消臭機能付きでイヤな臭いを抑えたりとさまざまな機能がついた機種がメーカーごとに出ています。
節水タイプのものを選ぶと、毎月の水道代も安くなるのでお得です。

床材や壁に防汚や消臭効果のある素材などを選ぶこと

洋式トイレは和式トイレに比べると、尿や便の飛散は少なくなりますが、まったくなくなるというわけではありません。
床材や壁材を選ぶ際には、汚れがつきにくい素材を選ぶと、サッとふくだけできれいになるので、お手入れの手間がかかりません。
また、消臭効果のあるものを選ぶと、トイレのイヤな臭いを防いでくれます。

手すりをつけて、家庭内事故の防止を!

トイレは狭い空間であるため、転倒すると頭をぶつけてしまう可能性が高い場所です。トイレの中で気をつけたいのは、無意識にタオルハンガーやペーパーホルダーなどにつかまって立ち上がる癖がついていることです。何度も「つかまり立ち」を繰り返すことで、ネジなどがゆるんで壊してしまうだけならいいのですが、そのまま転んでしまうことも少なくありません。
トイレをリフォームする際には、手すりなど「つかまり立ち」ができるものを設置し、転倒などによる家庭内事故の防止を心がけましょう。
また、高齢になってくると、ものをつかむ力が弱くなってきます。つかんで回す必要があるドアノブや指などをひっかける部分が少ない引き戸は、とても不便さを感じるようになるため、ドアやドアノブなどは、それほど強い力がいらない、使い勝手の良いものに交換しておくことをおすすめします。

介護者も入室できるようにスペースを広げることも検討を!

和式トイレから洋式へとリフォームする際に、立ったり、立ち上がったりするスペースが狭くなることがあります。
将来的に、車いすを使うようになったり、介添えが必要になったりすることも考え、車いすや介護者が一緒に入室できるように、トイレのスペースを広げることも視野に入れてプランを考えることも重要です。
また、トイレの出入り口が段差になっている場合は、こうした段差を解消しておけば、つまずいて転倒するリスクが少なくなります。

補助金などの対象工事となるケースも!

和式トイレから洋式トイレへの入れ替え工事や段差解消、手すりの設置、引き戸などへの変更を伴うリフォーム工事の場合、介護保険制度の補助金などの対象となります。
介護保険制度を利用する場合、申請者が要介護認定を受けていることが前提ですが、上限が20万円(うち自己負担1割)の補助金を受け取ることができます。
このほか、自治体によっては、バリアフリーなどの改修工事や節水トイレへの変更をおこなうことで補助金を受けられることがあります。実施の有無や内容、申請期間などはお住いの自治体により異なるため、和式トイレから洋式トイレへのリフォームを検討する際には、事前に確認してみましょう。

まとめ

和式トイレから洋式トイレへのリフォームすることが家庭内事故のリスクを軽減し、安全に暮らすことがつながる場合もあります。また、トイレのイヤな臭いが軽減したり、水道使用量や料金を節約できたりすることも望めます。
将来的に介護が必要になることも踏まえ、洋式トイレへのリフォームを検討してみるとよいでしょう。

*全国の登録事業者が表示されますので、お住まいのエリアに絞って検索ください。

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