Professional.14 橋本建設株式会社(広島県広島市)

日本の伝統的な職人の技術を受け継ぎながら、
現代にふさわしい快適な木の家づくりに力を注ぐ橋本建設。
創業以来築き上げてきた信用と技術力を武器に、地域ナンバーワンを目指す。

住まいのホームドクターを目指す
文字サイズ変更標準大特大

見学会やセミナーなどのイベントを毎月開催されており、地域とのつながりを大切にされているという印象を受けるのですが、地域との関わりの重要性についてお考えをお聞かせください。

橋本さん:弊社はこの土地で長く仕事をさせてもらっているのですが、地域の中でのホームドクターになりたいと思っています。いたずらに事業を拡大して、手の届かないほど遠くに家を建てたりはせずに、お施主様といつでも顔を見てお話しできる範囲でやっていくことが重要だと考えます。

地域行政との連携や地方自治体のリフォームに関する助成金の状況、その活用内容はどのようになっていますか?

橋本さん:リフォーム関連ですと、まだ利用される方は少ないのですが、介護保険のバリアフリー工事に対する補助金があります。その他、行政との関わりという面では、県の「経営革新」という事業がありまして、これは新商品や新サービスの開発など企業の経営革新計画を県知事が承認し、融資などの支援を行うというものです。それに弊社も「パッシブリフォーム」という提案を申請し認定を受けています。

「パッシブリフォーム」とは、どのようなものですか?

橋本さん:今、住宅に関して「パッシブ」という考え方がありまして、要は太陽の光や風の流れなど自然の力を利用して、住み心地の性能アップを図ろうということです。「パッシブリフォーム」というのは、例えば庇を長くすることによって、夏の日差しが室内に入るのを防ぎながら、逆に太陽の低い冬は日が中まで入るようにするとか、そういう自然の恵みを最大限に活用したものをリフォームの中に取り入れていこうという提案ですね。

社内の体制づくりや社員教育に関して、工夫していることや気を配っていることをお聞かせください。

橋本さん:月に一度、必ず弊社の大工と工事担当を全員集めて、会議をしています。それは、現場でこういうことがあったとか、こう改善した方がいいのではないかなど、各現場で起きたことを水平展開するということと、例えば融資を受けるときの仕様基準が改定されたとか、法律が変わったという新しい情報を全員で共有するために行っています。その他に、若手の大工を育成するために「新徒弟制度」という独自の制度があります。

それはどのような内容ですか?

橋本さん:今はプレカットなど、大工が手を抜ける技術がたくさん登場してきています。さらに、昔は大工になるには棟梁の下に弟子入りして10年程度修行したものですが、最初の見習いの期間は当然給料も小遣い程度でした。今の若者にそれが耐えられるかというと100%無理でしょう。そのような状況の中で、どうやって昔から伝わる大工の技術を継承させていこうかと先代が考えて始めたのが「新徒弟制度」です。具体的には、最初の5年間は弊社の社員として採用します。その間、給料を払いながら棟梁の所に預けて修行させるのです。その後、今度は教わった棟梁の下で3年間お礼奉公として働いてもらい、一人前になったと認められて初めて橋本建設の棟梁として登録するという制度です。現在、この制度で橋本建設の棟梁になった者が8名いて、これからも増える予定です。

お客様の声の一つとして「口コミ」が挙げられますが、口コミが書かれることについて、どのように捉えていますか。また、口コミの活用方法についてもお聞かせください。

橋本さん:皆さん参考にされますから、「口コミ」ということ自体はとても良いことだと思いますね。自分もやはりネットで買い物をするときは、実際に購入した人の評価を見ますので。ただバランスが大切だと思うのです。「口コミ」の評価も参考にしつつ、他の材料も併せて総合的に判断することが必要ではないでしょうか。加えて、「口コミ」の量も重要だと思いますね。悪い評価をつけた方が一人いて、他の人が皆良い評価であれば、たまたまその人が合わなかったのかなと思いますが、評価が一つしかなくてそれが悪かったりすると判断が難しいですから。一方、書かれる側にとっても、もし悪いことが書かれていても、それを反省の材料として改善することができるので、有用だと言えるのではないでしょうか。

これからリフォームを考えている方に、良いリフォームを実現するためのアドバイスをお願いします。

橋本さん:リフォームは請負契約になるので、大きな金額になるほど信用・信頼が必要です。そこが信頼に足りる会社なのかというのは、何回か打ち合わせをして判断していかないといけません。さらに技術がある会社かどうかというのは、見た目だけではなかなか分かりませんので、その会社にどのようなスタッフがいて、どのような資格を持っているかということが見えるぐらいまでの打ち合わせをされるといいのではないかなと思います。壁紙や設備を交換するだけの工事だったらさほど問題ないのですが、柱を動かしたり、家の中の構造を変えたりということに関しては、少なくとも技術者のいる工務店に相談してほしいですね。

今後の経営目標などを教えてください。

橋本さん:これからの10年を考えると、リフォームの割合がどんどん増えてくると考えています。それで現在、弊社の中に「ららリフォーム」というブランドを立ち上げたところです。これは、もっとリフォームを気軽に頼んでもらえるよう敷居を下げたいということで始めました。このエリアのお客様をホームドクターとしてお守りして、何かあったら「橋本建設が近いんだから相談しようよ」と言ってもらえるところまで敷居を下げたいと考えています。まずは地域の中で認められないと話にならないので、そのためにも地域一番手になるよう頑張りたいと思います。

橋本英俊さん 餅つき大会や、木工教室といったOBのお施主様が対象のイベントも積極的に行っている。 「昔から伝わる職人の技術を若い担い手に継承していく必要性を感じています」と語る橋本さん。 地元を大切にするということで、広島県産材の見本も用意している。
橋本建設株式会社のプロフィール詳細はこちら

Professional.14 橋本建設株式会社(広島県広島市)|リフォームの匠たち